.

NEWS

“DivX”シリーズがv5.0.3にバージョンアップ、マルチパス圧縮モードに対応

3度目以降はそれまでに蓄積された分析情報を用いてエンコードを行える

（03/01/27）

「DivX Pro」v5.0.3

　DivXNetworks, Inc.は24日（現地時間）、MPEG-4をベースにした定番のビデオコーデック“DivX”を含むソフト群「DivX」および上位版である「DivX Pro」のv5.0.3をリリースした。両ソフトともにWindows 98以降に対応したフリーソフトで、現在同社のWebサイトから無償でダウンロードできる。ただし、「DivX Pro」で広告を非表示にしたい場合は29.99ドルの登録料が必要。

　今回公開されたv5.0.3の主な変更点は、動画ファイルの圧縮方法の1つとして新たにマルチパス圧縮モードの“Nth Pass encoding”が追加されたこと。“Nth Pass encoding”では実際にエンコードを行う前の処理として、まず指定した平均ビットレートを効率的に配分するための動画分析のみを行う。次に動画の最大ビットレート、ビットレートの変調度合いを指定すれば、Divxファイルを生成することができる。ここまでは、従来の2パス圧縮モードとほぼ同じだが、さらに3度目以降のエンコードで、それまでのエンコードで蓄積されたビデオシーケンスの分析情報を用いて、効率的なエンコードを行うことが可能となる。

　またエンコード前に、ハンドヘルド、ポータブル、ホームシアター、高解像度という4種類の“Divx証明プロファイル”の中から任意のプロファイルを選択できる機能も追加された。たとえば、ホームシアターのプロファイルではプログレッシブとインターレスの両方に対応し、推奨される最大サイズが720×480ピクセルだが、ハンドヘルドのプロファイルではプログレッシブのみで、推奨される最大サイズが176×144ピクセルとなっている。また、これら4種類のプロファイルは、Divx形式のファイルに対応した家電プレイヤーやポータブルデバイスなどが、どのレベルまでの同形式ファイルを再生可能であるかを各メーカーが示すための指針ともなる。

【著作権者】DivXNetworks, Inc.
【対応OS】Windows 98以降
【ソフト種別】フリーソフト（広告非表示のプロ版はシェアウェア 29.99ドル）
【バージョン】5.0.3（03/01/24）

□DivX.com Home Page
http://www.divx.com/
□窓の杜 - 【NEWS】MPEG-4ベースのビデオコーデック“DivX”シリーズがv5.0.2にバージョンアップ
http://www.forest.impress.co.jp/article/2002/05/17/divx502.html
□窓の杜 - 【NEWS】MPEG-4ベースのビデオコーデック「DivX」と「DivX Pro」のv5.0がリリース
http://www.forest.impress.co.jp/article/2002/03/05/divx.html

（竹元 克己）