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【第165回】
マルチウエポンシューティング「HeliumMan-X」
小粋なセリフとウエポンバリエーションが多彩な海外作品
(03/03/14)
現在、シューティングゲームといえば、画面を埋め尽くす激しい弾幕を避け、ステージの最後に待ち構えるボスを倒せばクリア…という作品が大半を占めている。たとえストーリーが設定されていても、ゲーム内で行うことは、ひたすた弾を避けて目の前の敵を撃つのみといった単調な内容のものばかりだ。しかし今回紹介する「HeliumMan-X」は、独創性的なアイデアをいくつも盛り込んだ珍しい作品となっている。
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ミッション選択画面。赤枠内の右上がクリア目標で、左下が課題だ |
「HeliumMan-X」は、4本の腕を持つ主人公“ヘリウムマン”を操作して、広大な宇宙で母星を滅ぼした“ウズモ帝国”と戦うシューティングゲーム。操作はマウスで行い、カーソルを動かして“ヘリウムマン”を移動させ、左クリックで弾を発射する。“ヘリウムマン”は4本の腕に“キャノン”を装備しており、それぞれに3方向に弾を放つ“トライビームショット”や、着弾すると爆発する“クラスターボム”など、性能の異なる弾を装填して常時4種類の弾を発射することが可能。また、“キャノン”そのものにも特殊な効果があり、例えば赤い“レッドキャノン”は攻撃力2倍の効果、緑色の“グリーンキャノン”は弾薬消費量が少なくなっている。これらの“キャノン”と弾の組み合わせは70,000通り以上もあり、一点集中攻撃型や、攻撃拡散型など様々な攻撃パターンを楽しめる。
ゲームはミッション選択型となっており、3つのエピソードが用意されている。そして各エピソードは6つのミッションで構成されており、ゲーム開始前に武装やミッションを選択したり、ミッションのクリア条件を確認することが可能だ。各ミッションのクリア条件は、ステージ最後のボスを倒すことや、ステージ内の特定の敵を全滅させることなどから選択できる。また、各ミッションにはクリア条件のほかに特定のアイテムを5つ獲得したり、固い敵を撃破するといった“課題”も用意されており、この課題をクリアすると新しい弾を獲得することが可能。クリア条件と新しい弾を獲得するための課題は別のものとなっているので、出撃前によく確認しておこう。
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開始直後はあまり強力な弾薬を使えないが、その分弾切れしにくい |
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強力な弾を入手すると派手な攻撃が可能となるが、弾切れも多くなる |
ゲーム本編では、“ヘリウムマン”を操作して敵を撃破することが主な目的となる。ただし、発射する弾には999発という弾数制限があり、弾切れになると自動でリロードされる。一度リロードされると弾が999発になるまで攻撃不能となり、残された3つの弾で攻撃しなければならないので攻撃にムラができてしまう。敵の攻撃が激しいときに強力な弾がリロード中にならないよう、弾の撃ち方を工夫することが攻略のカギ。4種類の“キャノン”の性質と弾の相性、そして出撃するミッションの内容をよく考え、火力を重視した戦い方や、あえて火力を下げてリロード回数を少なくする戦い方など、色々工夫してみよう。
ゲーム中は司令官から通信が入り、画面下に現在の状況などが随時報告される。“ヘリウムマン”も敵を倒すたびに“I'm the best pilot in the universe!(俺様は宇宙一のパイロットだ!)といった景気のいいセリフを飛ばしまくってくれるので、気分よくプレイできるのではないだろうか。海外の作品なのでゲーム内の表記はすべて英語となるが、メッセージの内容が把握できなくてもその場の雰囲気で充分理解でき、プレイに支障もないので安心してトライしてもらいたい。なお、「HeliumMan-X」はシェアウェアとなっており、レジストキーを入力するまではエピソード1しかプレイできない。手軽に気持ちよくプレイできるので、ちょっと変わったシューティングゲームを求めている人にオススメできる作品だ。
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ステージクリア後にはストーリーが字幕で表示される。読めるとさらに楽しくなる |
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6つのミッションをクリアするとエピソード全体のボスとのバトルが待っている |
【著作権者】Steven Zhao 氏、DYNAMIC PLAYGROUNDS
【対応OS】Windows 95/98/Me/NT/2000/XP
【ソフト種別】シェアウェア 15.95ドル
【バージョン】-
【ファイルサイズ】6.7MB
□Dynamic Playgrounds(TM) Home Page
https://secure.dynamicplaygrounds.com/
□HeliumMan(TM)
https://secure.dynamicplaygrounds.com/HeliummanX.htm
(藤井 宏幸)