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週末ゲーム

【第168回】

新感覚対戦型ビーチバレーゲーム「CATCH AND THROW」

打ってよし! 投げてもよし! 何でもありの爽快ビーチバレー

(03/04/18)

タイトル画面

 ビーチバレーゲームは、数あるスポーツゲームの中でも操作が難しい部類に入るだろう。スピーディーなラリーは楽しいのだが、ダイレクトにボールをつないで3タッチ以内に相手コートに返すという操作は、慣れるまでに時間がかかるものだ。今回紹介する「CATCH AND THROW」は、大胆なルール設定によってゲームとしての完成度を高めつつ、ビーチバレーのおもしろさも健在という新感覚ビーチバレーゲームだ。

操作するキャラクターは6人の中から選択可能。最初は“ロボ”がオススメ
操作するキャラクターは6人の中から選択可能。最初は“ロボ”がオススメ

 「CATCH AND THROW」は、2対2で戦うサイドビュー型対戦ゲーム。通常のビーチバレーと違い、2つのボールを同時に扱うことが特長だ。プレイヤーはコンピューターとチームを組み、1人1キャラクターを操作する。操作方法は、カーソルキーによる移動と[Z]キーのみを使用するだけなので、すぐに慣れることができるだろう。ルールもシンプルで、相手コートに2つのボールが同時に落ちる、または相手チームがコート内の地上で2つのボールをキャッチしている状態になれば1ポイント獲得。先に5点獲得したチームの勝利となる。また、ドッジボールのようにボールをキャッチして歩行したり、落ちたボールを拾って投げ返すことが認められているので、たとえ1つのボールが落下してもすぐにフォローできる。多少のミスが出てもラリーが続くので遊びやすく、なにより2つのボールを同時に操る感覚は新鮮味があって楽しい。

 ゲームは宇宙人やロボット、幽霊など6人のキャラクターの中から2人を選び、チームを組むところから始まる。また、各キャラクターには体力や跳躍力といった数値と、消える球や直角に曲がる球などを打つ特殊技が設定されている。最初はボールを追いかけるだけで精一杯なので、コンピューターの操作するキャラにスピードのあるキャラクターを選択し、フォローしてもらうとよい。チームを組んだら試合開始。双方が同時にサーブを打ったあとは、とにかくボールを相手コート内に落とすことだけを考えよう。慣れないうちはなかなか点が取れず、互いにしぶとくボールを拾っていく展開になるかもしれない。だが、各キャラクターはボールにタッチする動作を繰り返すうちに体力を消耗し、体力がなくなると一定時間行動不能になるので、相手チームが行動不能になったときを狙って攻撃しよう。

両方のコートから同時にサーブして試合開始。いきなり特殊技でスタートすることも可能だ
両方のコートから同時にサーブして試合開始。いきなり特殊技でスタートすることも可能だ

 相手の体力を一気に減らすには、特殊技やスパイクなどを打ち込んでいけばよいが、打った側の体力も消耗するので攻守の駆け引きが必要となる。勝負の鍵を握るのは、スライディングレシーブと特殊技を使うタイミング。前者は相手のスパイクを拾うだけでなく、素速く移動したいときにも利用でき、特殊技は各キャラによって性能が異なるが、どれも威力が高くレシーブした相手の体力を大幅に減らすことができる。もし、自分のパートナーが行動不能になってしまった場合は、高いボールを打ち上げて時間を稼ぎ、復活するのを待つとよい。なかでも黒い仮面を装着した“ぽち”と、女性キャラ“みな”の特殊技は滞空時間の長いボールを打つので、時間稼ぎ役としてオススメだ。また、体力は立ち止まっていると少しずつ回復できるので、最小限の動きで体力を温存することも重要となる。

 「Catch and Throw」は、2人で1つのキーボードを使用して対戦することも可能。対戦ルールも2対2のほか、1対1で対戦することも可能なので、コンピューターの力を借りずに対人対戦で盛り上がりたいときは1対1で対戦するとよいだろう。コミカルなキャラクターと大胆なルールに目を奪われがちだが、緻密な戦術やテクニックを追求できるクオリティの高い対戦ゲームなので、友人に広めて対戦を楽しんでほしい。

前衛、後衛に分かれて戦うのが基本。パートナーの動きとかぶらないように   相手が行動不能になったら攻撃のチャンス! 前に出て一気にたたみかけよう
前衛、後衛に分かれて戦うのが基本。パートナーの動きとかぶらないように   相手が行動不能になったら攻撃のチャンス! 前に出て一気にたたみかけよう

【著作権者】小紅 氏
【対応OS】(編集部にてWindows 2000/XPで動作を確認)
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】2.1(01/10/23)
【ファイルサイズ】1.0MB

□小紅の塒
http://hp.vector.co.jp/authors/VA022180/

(藤井 宏幸)


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