窓の杜Logo

.
Release NEWS

MPEG-4ベースのビデオコーデック“DivX”シリーズがv5.0.4にバージョンアップ

「DivX Pro」にはマルチパス圧縮モードでのエンコードを支援する機能が追加

(03/04/18)

「DivX Pro」v5.0.4の「EKG」機能
「DivX Pro」v5.0.4の「EKG」機能
 米国カリフォルニア州サンディエゴ市のDivXNetworks, Inc.は17日(現地時間)、MPEG-4をベースにした定番のビデオコーデック“DivX”を含むソフト集「DivX」および上位版である「DivX Pro」のv5.0.4をリリースした。両ソフトともWindows 98以降に対応し、フリーソフト版の「DivX」と、“Gator”がポップアップ広告を表示する対価として無償で使用できる広告表示版の「DivX Pro」を現在、同社のWebサイトからダウンロードできる。また同社サイトでは、広告を表示しないダウンロード販売版の「DivX Pro」が19.99ドルで販売されている。

 今回公開されたv5.0.4では、CPUにK6-2を使用した場合に異常終了する場合がある不具合が修正されたほか、DivXファイル再生時の設定を変更するダイアログ画面で明るさと彩度を調節できるスライドバーに調整が施されるなど、さまざまな不具合が修正された。また、マルチパス圧縮モードの“Nth Pass encoding”でエンコードしたDivXファイルを解析するツール「EKG」が、「DivX Pro」のみに追加された。マルチパス圧縮モードのエンコード時に生成されるログファイルとDivXファイルを「EKG」に読み込めば、フレームごとの“motion complexity”、“texture complexity”、クオリティ、データサイズといった情報が棒グラフや折れ線グラフで表示されるほか、Key/B/Pフレームはそれぞれ赤色、水色、青色で色分けして表示されるようになる。さらに、「EKG」はグラフを表示できるだけではなく、ログファイルに記録されているデータの任意フレームのクオリティを編集することもできる。ログファイルを変更した後にマルチパス圧縮モードで再エンコードすれば、DivXファイルのフレームごとのクオリティをユーザーの理想とする数値に近づけることが可能。マルチパス圧縮モードでエンコードした2回目と3回目以降のクオリティには、目で見て分かるほど劇的な変化は見受けられないため、3回目以降のエンコード時には、「EKG」を使用してクオリティの向上を図るとよいだろう。

・「DivX Pro」
【著作権者】DivXNetworks, Inc.
【対応OS】Windows 98以降
【ソフト種別】ダウンロード販売 19.99ドル(ポップアップ広告表示版はフリーソフト)
【バージョン】5.0.4(03/04/17)

・「DivX」
【著作権者】DivXNetworks, Inc.
【対応OS】Windows 98以降
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】5.0.4(03/04/17)

□DivX.com The Official Site of DivX Video
http://www.divx.com/
□窓の杜 - 【Release NEWS】“DivX”同梱の動画プレイヤー「DivX Player」がv2.1にバージョンアップ
http://www.forest.impress.co.jp/article/2003/04/14/divxplayer21.html
□窓の杜 - 【NEWS】“DivX”シリーズがv5.0.3にバージョンアップ、マルチパス圧縮モードに対応
http://www.forest.impress.co.jp/article/2003/01/27/divx503.html

(竹元 克己)


トップページへ
Copyright (c) 2003 Impress Corporation All rights reserved.
編集部への連絡は mado-no-mori-info@impress.co.jp まで