窓の杜Logo

.
Review NEWS

米DivXNetworks、謹製のDivXエンコードソフト「Dr. DivX」v1.0をリリース

対話型のウィザードに答えるだけでDivX+MP3のAVIファイルに簡単エンコード

(03/05/23)

「Dr. DivX」v1.0
「Dr. DivX」v1.0
 米国カリフォルニア州サンディエゴ市のDivXNetworks, Inc.は21日(現地時間)、同社が開発したビデオコーデック“DivX”形式に動画ファイルを変換できる、同社製初のエンコードソフト「Dr. DivX」v1.0をリリースした。「Dr. DivX」にはビデオコーデック「DivX Pro」v5.0.5が含まれており、映像をDivX形式、音声をMP3形式のAVIファイルにエンコードできるほか、エンコード後のファイルサイズをMB単位で指定できるのも特長。Windows 98/Me/2000/XPに対応する49.99ドルのシェアウェアで、15日間無料で試用することが可能。現在同社のWebサイトからダウンロードできる。

 「Dr. DivX」は、動画ファイルやCCDカメラで撮影中の映像、DVカメラやビデオキャプチャーカード経由で入力した映像をDivX形式にエンコードするソフト。本ソフトの謳い文句である“ENCODE ANY VIDEO IN EASY 3 STEPS”が示すように、対話型のウィザードに答えるだけと操作は簡単だ。たとえば、動画ファイルを読み込んで、4種類の“DivX証明プロファイル”から任意の品質を選択し、エンコード後のファイルサイズをMB単位で指定してエンコードを実行するという最短のステップだけで、映像がDivX形式、音声がMP3形式のAVIファイルに動画ファイルを2パス方式でエンコードすることができる。“First”と“Second”のエンコードを自動的に連続で行ってくれるのもうれしいところ。また、エンコードするフレームの開始位置と終了位置を指定したり、トリミングやリサイズを行えるほか、「VirtualDub」用フィルターを適用することも可能。

エンコード後のファイルサイズをMB単位で指定できる   First/Secondの連続エンコードは自動的に行われる
エンコード後のファイルサイズを
MB単位で指定できる
  First/Secondの連続エンコードは
自動的に行われる

 AVI/VOB/MPEG/MOV/AVS形式の動画ファイルの読み込みに対応するほか、動画の音声部分に任意のWAVE/MP3/AC3形式の音声ファイルを利用することができる。1ファイルずつエンコードする“Single Encode”と、複数のエンコードを連続して行うバッチ方式の“Batch Encode”を、本ソフトの左下側にあるボタンをクリックして切り替えることも可能。さらに、マルチパス圧縮を支援する機能“Dr. DivX EKG”を使用すれば、エンコード後のビットレートの配分などをフレーム単位の棒グラフで表示することができる。フレームごとのクオリティにユーザーの理想とする数値を指定すれば、次回“Batch Encode”実行時にマルチパス圧縮モードで動画ファイルを再エンコードすることも可能。なお、前回紹介した「DivX Pro」同梱の“EKG”機能とは異なり、圧縮モードのエンコード時に生成されるログファイルとDivX形式の動画ファイルの2つのファイルを読み込むのではなく、拡張子が“DIJ”のジョブファイルを1つ読み込むだけで、自動的にログファイルとDivX形式の動画ファイルが読み込まれるように仕様が変更されている。

複数のエンコードを連続して行うバッチ処理も可能   ビットレートの配分などをフレーム単位の棒グラフで表示
複数のエンコードを連続して
行うバッチ処理も可能
  ビットレートの配分などを
フレーム単位の棒グラフで表示

任意のエンコード設定のプロファイルを作成できる
任意のエンコード設定の
プロファイルを作成できる
 また、標準状態でエンコード時に選択できるプロファイルには、ハンドヘルド、ポータブル、ホームシアター、高解像度といった4種類の“DivX証明プロファイル”しか用意されていないが、プロファイル編集機能“Dr. DivX Profile Editor”を使用することで、任意のエンコード設定のプロファイルを作成することが可能。映像部分の設定では、ビットレートまたはエンコード後のファイルサイズを指定できるほか、“Psychovisual Enhancement”や“Preprocessing”の適用度合いを調整したり、2パス方式ではなくクオリティベースの1パス方式でのエンコードを選択することもできる。また、音声部分の設定では、MP3のビットレートを32~160kbpsの範囲から、サンプリングレートを16~48kHzの範囲から選択することが可能。所有している動画ファイルをDivX+MP3のAVIファイルに手軽に変換したい人には、「Dr. DivX」をぜひ試してみてほしい。

【著作権者】DivXNetworks, Inc.
【対応OS】Windows 98/Me/2000/XP
【ソフト種別】シェアウェア 49.99ドル
【バージョン】1.0(03/05/21)

□DivX.com The Official Site of DivX Video
http://www.divx.com/
□DivXNetworks Press Release Detail
http://www.divxnetworks.com/press/pr_detail.php?pr_id=62
□窓の杜 - 【Review NEWS】“DivX”シリーズがv5.0.5にバージョンアップし、エンコードの不具合を修正
http://www.forest.impress.co.jp/article/2003/04/25/divx505.html
□窓の杜 - 【Release NEWS】MPEG-4ベースのビデオコーデック“DivX”シリーズがv5.0.4にバージョンアップ
http://www.forest.impress.co.jp/article/2003/04/18/divx504.html
□窓の杜 - 【NEWS】“DivX”シリーズがv5.0.3にバージョンアップ、マルチパス圧縮モードに対応
http://www.forest.impress.co.jp/article/2003/01/27/divx503.html

(竹元 克己)


トップページへ
Copyright (c) 2003 Impress Corporation All rights reserved.
編集部への連絡は mado-no-mori-info@impress.co.jp まで