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集中線やスピード線などを描画できるマンガ作成支援ツール群「☆おてたま☆」

他の画像編集ソフトとクリップボード経由で画像をやりとり

(03/05/28)

「おてうに」
「おてうに」
「おてぶる」
「おてぶる」
「どれみ」
「どれみ」
 集中線やスピード線などを描画したり、画像全体を別のペン先で書き直したような加工を施すことができるマンガ作成支援ツール群「☆おてたま☆」梅雨の号が、16日に公開された。Windows 2000に対応するソフトで、編集部にてWindows XPでも動作することを確認した。また、本ソフトはシェアウェアだが、本ソフトを使って描いたマンガなどを売った結果、年収が1億円を超えない限りは無償で使用できるとのこと。現在作者のホームページからダウンロードできる。なお、動作には「C++Builder 5」のランタイムが必要。

 「☆おてたま☆」は、集中線やスピード線を描く「おてうに」、画像をペンやスタンプなどで全体的に描き直したような加工を施す「おてぶる」、写真画像などを細い線画に加工する「どれみ」の3種類のツールからなるマンガ作成支援ソフト群。いずれのソフトも基本的なユーザーインターフェイスや操作方法は共通しており、他の画像編集ソフトからクリップボード経由で画像を読み込み、本ツール群で加工した画像または画像上に描いた線だけをコピーし、再びクリップボード経由で画像編集ソフトにペーストするという使用方法が想定されているため、直接読み込める画像ファイルはBMP形式のみとなっている。また、線の基準点、角度、向き、太さ、色などをダイアログで指定するだけで画像を加工できるが、どの項目を変更すればどのような形状になるのかを具体的に知りたいときには、サンプルの設定ファイルを読み込んで、手持ちの画像に加工を施してみるのが、一番の参考となるだろう。

 なお「おてうに」では、点と点を結んで集中線やスピード線の形状を縁取り、線のペン先を直線や三角形、四角形、五角形、菱形、雷などの中から選択し、線の太さや長さ、曲げる角度やランダムの度合いなどの数値をダイアログで指定することが可能。「おてぶる」では、元画像を別のタッチに変形する際の分解度を“格子点の間隔”という項目から、画像の中心点をクリックで指定できるほか、「おてうに」と同じく線のペン先や太さなどを選択することができる。「どれみ」では、写真画像をマンガ風の線画に加工するための、円や放射、角度といった数値を5セット指定することが可能。[実行]ボタンを押すたびに設定通りの描画を行うことができるほか、前回描画した内容は自動的に消去される仕組み。数値を微調整しながら繰り返し画像を加工し、気に入った画像が出来上がったら、加工後の画像全体や描いた線のみを画像編集ソフトにクリップボード経由でペーストして、自作のマンガに使用してみてはいかが。

【著作権者】おて3 氏
【対応OS】Windows 2000
【ソフト種別】シェアウェア(基本的には無償で利用可能。詳細は本文参照のこと)
【バージョン】梅雨の号(03/05/16)

□応援するページ ☆おてたま☆など
http://members.tripod.co.jp/ote3/

(竹元 克己)


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