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【第178回】

ボス戦シューティングゲーム「WARNING FOREVER」

倒すたびに敵が強くなる、ボス戦オンリーの異色シューティング

（03/07/25）

　シューティングゲームの楽しさといえば、画面にばらまかれた敵の弾幕をすり抜ける弾よけの快感や、群がる敵をなぎ倒す際のカタルシスなど、一瞬たりとも気の抜けない緊張感と一体となった爽快さにあると言えるだろう。とりわけ、ステージの最後に待ち受けるボスとの一騎討ちは、シューティングゲーム最大の醍醐味だ。画面からはみ出るほどの巨大なボスが登場するたびに、どんな風に倒そうかと考えてワクワクするプレイヤーも多いはず。今回紹介する「WARNING FOREVER」は、そんなボス戦の楽しさをとことん味わうことができる、ボス戦のみで構成されたユニークなシューティングゲームだ。

ステージ開始時にボスの名前とデータが表示されてゲームスタート

　「WARNING FOREVER」は、ボスとの一騎討ちを楽しむことができる2Dシューティングゲーム。画面は縦型で自機や敵機を真上から見た構成となっており、緑色の戦闘機を操って画面右上でカウントダウンされる制限時間内に、各ステージのボスを倒してスコアを稼ぐのが目的。登場する敵機は巨大なボスだけという、割り切ったシステムを採用しているのが特長だ。なお、各ステージでボスを倒すと、スコアのほか30秒の制限時間も加算されてステージクリアとなり、次のステージに進む。ただし、ボスの弾に被弾して自機が破壊されると制限時間が20秒減少し、戦闘中に制限時間がゼロになるとゲームオーバーとなる。ゲームはステージクリア型となっているが、ステージ数の上限は特に設定されていないため、ゲームオーバーになるまでエンドレスに進んでいく。

　操作方法はシンプルで、カーソルキーで自機の移動、[Z]キーでショットというのが基本だ。また[D]キーを押すごとに、自機の正面に集中して弾を発射する“集中ショット”と、自機から扇形に弾を発射して広範囲を攻撃できる“拡散ショット”を切り替えることが可能。なお、2種類のショットはカーソルキーを入力しながら撃つと弾の軌道が変わり、集中ショットはより一点に集中するように、拡散ショットはより広範囲に拡散するように弾を撃つことができる。さらに[X]キーを押しながらカーソルキーを押すと自機の移動速度が落ちるので、弾幕の隙間をすり抜けながら攻撃するといった細かい動きも可能となる。

“集中”と“拡散”、2種類のショットを駆使して戦う

　登場する敵の姿は、中心部の赤いコアの周りに翼や砲台など、さまざまなパーツを組み合わせた構造になっており、各パーツには、レーザーや全方位弾、自機を追尾してくる誘導ミサイルなど、さまざまな武器が装着されている。ゲーム序盤は構成するパーツの数も少なく、攻撃方法も砲台で直接狙ってくるだけなので、簡単にクリアできるだろう。しかし、ステージが進むにつれて組み合わされるパーツの種類や数が増えるほか、1つのパーツに搭載されている砲台の数や武器も増し、装甲もより分厚くなっていく。先のステージに進めば進むほど攻撃力の高い新しい武器が追加され、多彩な攻撃でプレイヤーを苦しめていくだろう。なお、ステージ開始時に表示されるグラフでは、装甲や攻撃力などのパラメーターを確認できるので、これを参考に作戦を立てておくとよい。

　攻略のポイントは、なによりパーツごとの攻撃方法を覚えることだ。砲台や翼部分の形をよく見て、レーザーや誘導弾などの避けづらい武器から優先的に破壊していこう。また、敵は右回りに回転しながら攻撃してくるので、右側の翼についている武器を破壊しておくと敵の攻撃パターンの変化に対応しやすくなる。あとは、各パーツを一点集中攻撃で1つずつ確実に破壊していく戦法も有効だ。なお、本バージョンは未完成となっているが、今夏のコミックマーケットで最新バージョン（最終版）が販売される予定とのこと。本バージョンではBGMなどが入っていないが、派手な爆発エフェクトや効果音が小気味よく、たとえ未完成版でも十分楽しめる作品になっている。

後半のステージになると攻撃も激しさを増していく		各パーツの攻撃パターンを覚えるのが攻略のポイントだ

【著作権者】Hikoza　氏
【対応OS】Windows 95/98/Me/2000/XP
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】0.90（02/08/11）
【ファイルサイズ】548KB

□HIKOZA'N-CHI 9
http://www18.big.or.jp/~hikoza/

（肥田 明久）

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編集部注： 本記事はv0.90を元に執筆しましたが、7月25日現在、作者のページから入手可能な最新バージョンはv0.93です。なお、v0.93では“拡散ショット”が廃止され、弾が飛ぶ方向を自由に変更できる“フリーレンジ”が導入されるなどの変更があります。