.
宇宙ステーションを建設・運営するシミュレーション「Space Station Manager」
5要素である電力・放熱・生命維持・乗員・利益のバランスが重要
(03/08/21)
|
初期段階の宇宙ステーション |
宇宙ステーションを建設・運営する3Dシミュレーションゲーム「Space Station Manager」v1.0.4の体験版が、21日に公開された。Windows 98/Me/2000/XPに対応するフリーソフトで、現在作者のホームページからダウンロードできる。また、ユニット数やプレイ時間に制限が設けられていないダウンロード販売版は24.95ドル。なお、動作にはDirectX 8.1以降が必要。
「Space Station Manager」は、実験・発電施設といった合計16種類のモジュールを自由に組み合わせ、5要素である電力・放熱・生命維持・乗員・利益のバランスを取りながら、地球上空を周回する宇宙ステーションの建設・運営を行っていく3Dシミュレーションゲーム。ゲームは、モジュールを増設して宇宙ステーションを拡張し、収益を増やすことで与えられたミッションをクリアする流れで進行する。ゲーム開始時には資金として1,000ドルと、あらかじめ“Service Module”と呼ばれる発電施設が1つ用意されている。モジュールはそれぞれ役割があり、電力・放熱・生命維持・乗員・利益のバランスを考えて増設しなければ、効率のよい宇宙ステーションの運営は行えない。例えば、実験施設を増設することで利益が増えるのだが、実験施設を維持するには電力・放熱・乗員の要素が必要であるうえ、乗員が増えれば生命維持の要素も当然加わってくる。つまり、5つの要素間ではお互いに密接な関係が成り立っているのである。モジュールを追加するには資金が必要なため、バランスが崩れて赤字経営になると、宇宙ステーションをまったく増設できない状況に陥る。画面左上に電力や利益といった現在の状況が表示されるので、常にバランスを確認するとよい。また、収益はゲーム内の時間が1カ月経過すると、資金に加算されていく。
操作は画面左下のモジュール群の中からマウスクリックで1つ選択したあとに、宇宙ステーションの繋ぎ目部分を再びクリックすると、指定したモジュールが宇宙ステーションに増設され、画面左上の[Start Simulation]ボタンで時間を進めることができる。また、マウスの左ドラッグで視点を変更したり、右ドラッグで宇宙ステーションを拡大・縮小することが可能。さらに、一度増設したモジュールをマウスクリックで選択すれば、宇宙ステーション内で配置換えすることもできる。初期段階で選択できるモジュールには、電力を増やす“Solar Array”、放熱を行う“Radiator Panel”、生命維持に必要な“Life Support”、居住区である“Crew”、研究施設の“Lab”などが用意されている。ミッションをクリアするごとに選択可能なモジュールが増えていき、より複雑な宇宙ステーションを建設できるようになる。ミッションは、毎月の収益を定額まで増やしたり、モジュールを与えられた数まで増設するなど、基本的に宇宙ステーションの利益につながるように設定されているので、ゲームの進行がスムーズに運ぶだろう。
なお、無料でプレイできる体験版は、ゲーム内の時間が10年、増設できるモジュール数が35個までに制限されている。宇宙ステーションを建設する際に5要素のバランスを保つことも重要だが、各モジュールの配置を工夫して美しい外観の宇宙ステーションを完成させてみよう。
|
|
|
「Space Station Manager」v1.0.4 |
【著作権者】Mistaril
【対応OS】Windows 98/Me/2000/XP
【ソフト種別】体験版フリーソフト(ダウンロード販売版は24.95ドル)
【バージョン】1.0.4(03/08/21)
□Mistaril games
http://www.mistaril.com/
(中井 浩晶)