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「ウイルスチェイサー」使用時にユーザープロファイルが破損する不具合が発覚
Windows NT 4.0のNTFS環境で発生する可能性があるので注意
(03/08/26)
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“WindowsNTをご利用のユーザー様へ”の告知 |
(株)インテリジェント ウェイブが公開しているウイルス対策ソフト「ウイルスチェイサー」に致命的な不具合が存在することが発覚した。同社によると、Windows NT 4.0のNTFS環境において、一部のネットワークドライバーと「ウイルスチェイサー」の最新版(C464V1467以上)に競合問題が発生する可能性があるとのこと。競合問題が発生すると、まずOS起動時のネットワークドライバーの初期化に失敗してしまい、Windowsのログインに失敗する恐れがある。さらに致命的なのは、ユーザープロファイルが破損し、ブックマークなどのファイルが消えてしまう恐れがあるということ。不具合対策版は26日現在において公開されていないため、Windows NT 4.0のNTFS環境で被害を被らないためには「ウイルスチェイサー」を一時的にアンインストールすることが最善の対処方法と言える。窓の杜編集部が同社に電話取材したところ、不具合の原因は「ウイルスチェイサー」のエンジン部に存在し、今週中に不具合対策版を公開する予定との回答が得られた。
また同社によると、Windows NT 4.0で「ウイルスチェイサー」を使用しているユーザーに対しては18日、その時点で判明していた“Windowsのログインに失敗する”という不具合について、「ウイルスチェイサー」のポップアップメッセージ機能を介して通知したとのこと。後日明らかになった“NTFS環境で発生する”という条件や“ユーザープロファイルが破損する”という致命的な不具合については、25日付けで更新された同社サイト上のFAQや、「ウイルスチェイサー」紹介サイトのトップページからリンクが張られている“【重要なお知らせ】”で確認できるが、こちらの最新情報については、ポップアップメッセージやメールなどでユーザーに告知されていないようだ。「ウイルスチェイサー」は、古いバージョンをインストールした場合でもインストール完了後に、最新版へ自動的にアップデートする仕組みのため、Windows NT 4.0のNTFS環境を利用しているユーザーは旧バージョンのインストールも控える必要がある。
□VirusChaser.jp
http://www.viruschaser.jp/
□WindowsNTをご利用のユーザー様へ
http://www.viruschaser.jp/win_nt_error.html
□::IWI ウイルスチェイサー::
http://www.iwi.co.jp/japanese/vc/vc_faq.htm#q24
(竹元 克己)