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【第188回】

3Dレーシングゲーム「XELPHI -Second Limit-」

アクロバティックなコースをエンジン全開で駆け抜けろ!!

（03/10/31）

　アーケードや家庭用ゲームの世界では、実車をそのまま登場させるリアルなドライブシミュレーターが人気を集めている。コースや風景も限りなく現実に近い設定で、よくここまで造り込んだものだと驚かされる作品も少なくない。しかし現実に近づけば近づくほど“ゲーム”としての自由度は限られ、奇想天外なおもしろさが減っているような気がするのも確か。今回紹介する「XELPHI -Second Limit-」には、リアリティ重視の作品とはまた一味違う、荒唐無稽な驚きがある。

ゲームスタート。4位以内に入ると次のステージに進むことができる

　「XELPHI -Second Limit-」は、“XELPHI”という名のスーパーカーのようなマシンを操ってコースを駆け抜ける3Dレーシングゲーム。レースは複数台のマシンで順位を争う形で行われ、まるでジェットコースターに乗っているような急上昇や急降下が続くアクロバティックなコースを走り抜く。砂漠や雲の中など、現実では考えられないシチュエーションのステージが構成されるのが特長。雲に向かって真上に伸びる道を走ったり、砂の中に埋もれたりしながらゴールを目指してひた走る。レースは“XELPHI”が最下位からスタートし、各コースごとに決められた周回を走り抜いて4位以内でゴールするのが目的。4位以内でゴールするとステージクリアとなり次のステージに進むが、5位以下でゴールするとゲームオーバー。また、画面右上には各周回ごとに設けられた制限時間が表示されており、この時間内に周回できない場合もゲームオーバーとなる。

　操作方法はシンプルで、左右のカーソルキーでコーナリング、上方向のカーソルキーまたは［Z］キーでアクセル、下方向のカーソルキーまたは［X］キーでブレーキーとなる。コース内には“サプライクリスタル”と呼ばれるアイテムが配置されており、入手すると画面右下に緑色で表示されている“ブーストゲージ”が伸びていく。“ブーストゲージ”が満たされるとゲージの上に“B”マークが表示され、ここでスペースキーを入力すると、ブーストで“XELPHI”を加速させることが可能。ただし、ブーストは“B”マークの数だけしか使用できないので、何度かプレイして“サプライクリスタル”が少ないと分かっているステージでは、使いどころを誤らないようにしよう。またステージ6以降になると、入手した瞬間にブーストが発動する“サプライクリスタル”も出現するので、これらのアイテムを有効活用してステージクリアを目指そう。

画面左下にコースの全景、右下に速度とブーストゲージが表示される

　好タイムを出すための秘訣は2つ。まず1つは、ブーストをタイミングよく使うこと。見とおしのいい直線コースに入ったら、迷わずブーストを使用しよう。また、フェンスにぶつかって減速した状態から一気にスピードを上げるときに使うのも有効だ。またブーストには単に速度を上げるだけでなく、クルマに掛かっている慣性を和らげる効果もある。減速しないと抜けられない急なカーブでも、ブーストするとそのまま駆け抜けることができる場合もあるので試してみよう。2つめはドリフトの利用だ。速度が100Km/h以上のときに、アクセルを離して素早くブレーキを入れると、左右のコントロールが容易になる。習得するには慣れが必要だが、ぜひマスターしておきたいテクニックだ。

　難度は低めに設定されているので、レースゲームが苦手な人でも8ステージぐらいまでは進めると思う。しかし、敵車のなかには恐ろしく速いクルマも混ざっており、トップでゴールするのは困難だ。また、ステージが進むに連れてコース形態が特殊になっていくので、ブーストやドリフトをうまく使わないとクリアするのは難しい。口当たりは優しいが相応のテクニックが求められる作品で、一度始めるとついつい繰り返してしまう面白さがある。“とにかくスカッと楽しみたい!!”という方にオススメしたい。

コースはトンネルや砂漠、火山、氷河、宇宙なと様々だ		ゴール後はリプレイを楽しむこともできる

【著作権者】Senu　氏
【対応OS】Windows 98/Me/2000/XP
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.3（03/10/10）
【ファイルサイズ】2.6MB

□Play Free !! (Senu's Page)
http://members.at.infoseek.co.jp/senusenusenu/

（三鷹 昭一郎）