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米Futuremark、総合ベンチマークソフト「PCMark04」をリリース
ウイルススキャンや音声・動画のエンコードなどを行い測定結果を数値表示する
(03/11/26)
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「PCMark04」 |
米国カリフォルニア州サラトガ市のFuturemark Corporationは25日(現地時間)、CPUやメモリ、描画性能などパソコン全体のパフォーマンスを計測するベンチマークソフト「PCMark04」をリリースした。Windows 2000/XPに対応するシェアウェアで、価格は個人向けのPro版が19.95ドル、商業利用向けのBusiness版は199.95ドル。現在同社のホームページからダウンロードできる。なお、ライセンス未登録時は5つのベンチマーク項目のうち、総合テストとなる“System”項目のみ実行可能。ライセンスを登録すると、CPU、メモリ、グラフィック、HDDの性能をより詳細に調査できるようになる。また動作には、DirectX 9.0以降、IE v6、「Windows Media Player 9 シリーズ」「Windows Media エンコーダ 9 シリーズ」がインストールされ、さらに1GHz以上のCPUと128MB以上のメモリ、DirectX 7に対応するグラフィックカードを備えた環境が必要。そのほか、HDDのテストはWindows XPでのみ実行できる。
「PCMark04」は、CPUやメモリ、ハードディスクの処理速度、グラフィックの描画性能などパソコンの総合的な性能を計測するベンチマークソフト。ファイルの圧縮・解凍・暗号化、JPEG画像のデコード、ウイルススキャンや文法チェック、Webページの表示、音声のOGG Vorbis形式へのエンコード、動画のWMV/DivX形式へのエンコードなど様々な処理を行ってシステムに負荷をかけ、測定値から算出された総合スコアをダイアログ上に数値表示する。ほとんどのベンチマークでは、計測時はダイアログ上に進行状況を示すプログレスバーが表示されるのみだが、“System”項目で9番目に実行される“Physics Calculation and 3D”テストでは、四方を灰色のブロックで囲まれた室内で数多くの立方体が互いにぶつかり合いながら落下していくメガデモ風の光景が描かれる。そのほか詳細な測定値は、メインウィンドウから[Options]-[Details]とボタンを押すと開くツリービュー画面から確認できる。なお、総合スコアはパソコンのスペックとともに同社の公式サイトに投稿でき、ほかのパソコンと性能を比較することが可能だ。
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測定値からスコアを算出 |
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メガデモ風の“Physics Calculation and 3D”テスト |
【著作権者】Futuremark Corporation
【対応OS】Windows 2000/XP
【ソフト種別】シェアウェア 19.95/199.95ドル
【バージョン】1.0.0(03/11/25)
□Futuremark
http://www.futuremark.com/
(石川 敬峰)