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Release NEWS

フリーの統合型音楽制作ソフト「Music Studio Producer」v1.10が公開

「Music Studio Independence」の一部機能を縮小し、ASIO、VST対応のフリー版

(04/01/13)

「Music Studio Producer」v1.10
「Music Studio Producer」v1.10
 MIDIシーケンス機能とハードディスクレコーディング機能を備えた統合型音楽制作ソフト「Music Studio Producer」(以下、「MSP」)v1.10が、11日に公開された。Windows 95/98/Me/NT/2000/XPに対応するフリーソフトで、現在作者のホームページからダウンロードできる。

 「MSP」は、同作者製で3,500円のシェアウェア「Music Studio Independence」(以下、「MSI」)の一部機能を縮小したフリーソフトである。縮小機能の内容としては、上位バージョンである「MSI」ではオーディオの内部処理を64ビットでも行え、入出力可能なオーディオデバイスが32入力、8出力、MIDIデバイスは64出力が可能であるが、「MSP」ではオーディオの内部処理は32ビットのみ、入出力可能なオーディオ・MIDIデバイスがそれぞれ1つずつとなっている。このほかマスターバスとサラウンドミックス、後述するネットワークライブラリとオートメーションの各機能が省略されているといった違いがある。とはいえ、これらの機能差を除けば上位バージョンのもつ機能はすべて継承されているため、一般的な構成のPCでDTMを行うには必要十分な機能をもっていると言えるだろう。

 最近のDTMでは、外部MIDI音源のかわりにCPUパワーを利用してソフトウェアシンセサイザーやソフトウェアサンプラーを使うことが多いが、それを実現させているのが発音遅延の少ないASIOドライバーとVST形式プラグインを利用した、ソフトウェアシンセサイザーやエフェクトである。いずれもSteinberg社が提唱した規格で事実上の業界標準となっている。「MSP」はこれら2つの規格に加え、独自のAEP形式プラグインを採用しており、5つのソフトウェアシンセサイザーと1つのソフトウェアサンプラー、17種類のエフェクターがプラグインとして同梱されている。また非プラグイン形式のエフェクターも、標準で44種類が利用可能だ。

 なお、上位バージョン「Music Studio Independence」も同時にv1.10にバージョンアップした。ソフトウェアシンセサイザーの音色データをサーバー上にアップロードし、ネットワーク越しに共有できる“ネットワークライブラリ”機能と、オーディオのボリューム、パン、バスのフェーダー操作を記録できる“オートメーション”機能が追加された。

・「Music Studio Producer」
【著作権者】Frieve 氏
【対応OS】Windows 95/98/Me/NT/2000/XP
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.10(04/01/11)

・「Music Studio Independence」
【著作権者】Frieve 氏
【対応OS】Windows 95/98/Me/NT/2000/XP
【ソフト種別】シェアウェア 3,500円
【バージョン】1.10(04/01/11)

□Frieve Home Page
http://www.frieve.com/
□窓の杜 - Music Studio Independence
http://www.forest.impress.co.jp/library/musicstudioindependence.html

(モッティ)


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