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【第196回】

タイムアタックレース「Hurdle Racer type-dx」

超音速ジェットマシンを操って、障害物満載のコースを駆け抜けろ！

（04/01/30）

　乗り物を用いたレースゲームといえば、やはりF1や市販の乗用車など、自動車を題材にしたものが多い。しかしレースゲームには、自動車のほかに飛行機や宇宙船といった乗り物を題材にしたものも数多く、自動車では味わえない独特の操作感や爽快感でプレイヤーを未知の世界に引き込んでくれる。今回紹介する「Hurdle Racer type-dx」は、空を飛ぶジェット機を題材にしたSFタッチのレースゲーム。自動車とはひと味違った独特の操作感とスピード感、そしてジェット機ならではの浮遊感を存分に楽しめる作品だ。

海上や月面など、バラエティに富んだ4つのステージをジェットマシンで駆け抜けていく

　「Hurdle Racer type-dx」は、空を飛ぶ超音速ジェットマシンを操作して、前方に等間隔で配置された丸いリングを駆け抜ける3Dレースゲーム。丸いリングの中を駆け抜けるといっても、ウォータースライダーのように起伏やカーブが激しいものではなく、見渡す限り真っ直ぐ伸びたリングの中に、進路を阻む柱やコースの上側半分などを塞ぐ壁、浮遊する隕石といったさまざまな障害物が配置されたコースデザインになっているのが特長だ。ゲームは敵車が登場しないタイムアタックのみの構成で、ループしているコース内を2周してできるだけ早くゴールするのが目的。コースは海上や宇宙空間などバラエティに富んだ4種類のステージに加え、障害物がまったく出現しない練習用の“PRACTICE”ステージも用意されている。各コースには、クリアの目標タイムとなる“ゲートタイム”が設定されており、すべてのコースを“ゲートタイム”で設定された時間内でゴールするとクリアとなる。

　マシンの操作は、カーソルキーの左右で左右移動、上下で下降と上昇を行い、［X］キーでアクセル、［Z］キーでブレーキのコントロールを行う。また、［X］キーと［Z］キーを同時に押すことで、画面左下に表示されている“ブーストゲージ”を消費して、マシンの加速力や最高速度を一時的に向上させる“ツインブースト”が使用可能だ。コース内には障害物以外にも、ブーストゲージを回復させる“ブーストエネルギー”や、通過するとスピードアップする“アクセルリング”が用意されており、これらと“ツインブースト”を組み合わせて最速タイムを目指していく。

コース内には障害物が満載。走行ラインを見極めてクリアしていこう

　マシンは障害物に接触すると止まってしまうので、好タイムを目指すにはまず何よりも障害物に接触せずクリアすることが大切だ。スピードに乗れば乗るほど小回りはきかなくなるので、常に早めに対処するよう心がけたい。障害物は、コース内に固定されているものと、回転したり往復運動して障害物自体が動いているものの2種類に分けられる。基本的に、固定されているものはスピードを十分落としてすり抜け、動いているものはタイミングを合わせて一気に駆け抜けるといいだろう。特に注意が必要なのは、リングの中心から外側に向かって広がる10分の1ほどの扇形の壁が、画面奥に向かって螺旋階段のように次々と配置された障害物。壁の配置が目まぐるしく変わるので、単純にマシンを右や上など一方向に移動させるだけでは避けきれない。さらに、右回りの螺旋の直後に左回りの螺旋といった形で複数組み合わせて配置されていることも多いので、螺旋状に配置された壁の位置をしっかりと把握し、スピードを落として進入しないと何度も引っかかって大きなタイムロスにつながってしまうので注意しよう。

　タイムアタックのみというシンプルでストイックなシステムの作品だが、障害物の配置がなかなか手強く、高めに設定された“ゲートタイム”のハードルをクリアするために何度も熱中してプレイすることができる。また、自分の走りをリプレイデータとして保存し、後で自由に見直すことができるので、障害物の配置を覚えたり、走行ラインを修正するのに役立つだろう。緻密なライン取りをマスターして、100分の1秒単位の最速タイムを目指してほしい。

高速ではなかなか小回りがきかない。早めの対処が大切だ		“ブーストエネルギー”を消費して一気に加速する“ツインブースト”を有効利用しよう

【著作権者】川瀬 正敏　氏
【対応OS】Windows 98（編集部にてWindows XPで動作を確認）
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.09
【ファイルサイズ】750KB

□Mak.Corp
http://www.d3.dion.ne.jp/~dearu/

（肥田 明久）