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【第202回】

3DアクションRPG「ガルシアの塔２」

剣を振るい“ガルシアの塔”の最上階を目指せ！

（04/03/26）

　コンピューターゲームはめまぐるしい勢いで進化し続けているが、たまには多くのボタンを使う細かい操作や奥深いゲームシステムから離れて、シンプルでクラシカルなものを遊びたくなることもある。今回紹介する「ガルシアの塔２」は、今風の3Dグラフィックを使いながらも、古きよきゲームの香りを漂わせる作品だ。

敵を倒したら“ソウル”を吸収。これが経験値になる

　「ガルシアの塔２」は、剣と盾を装備した主人公を操作して全50階の“ガルシアの塔”を探索するアクションRPG。塔内に仕掛けられているダイヤモンドのような形をした“パワー増幅装置”を100個破壊して、最上階に囚われている愛犬“トム”を助け出すのが目的だ。画面は3Dで描かれた迷路のような塔内を斜め上から見下ろす構成となっており、画面中央の主人公をカーソルキーで操作して塔内を探索していく。各階では、モンスターを倒しながら鍵を探して“パワー増幅装置”が隠されている扉を開き、“パワー増幅装置”を破壊してからエレベーターで次のフロアへ上がっていく、というのがプレイの基本的な流れだ。ただし“パワー増幅装置”を破壊するために必要な鍵は必ず同じフロアにあるわけではなく、別のフロアで取得した鍵が必要になる場合もある。また、モンスターは上の階に進むほど強くなっていくので、各フロアでモンスターを倒して“ソウル”を吸収し、レベルアップしながら上の階に進んでいくとよいだろう。そして、塔内にはセーブができる“石像”と、体力を回復できる“オアシス”があり、クリアのためにはこの2つを有効活用することが重要だ。

横切りは踏み込むので当てやすいが、間合いが近くなるリスクもある

　操作はカーソルキーで移動、カーソル＋［Shift］キーでダッシュ、［Z］キーで剣を縦に振り、[Z］＋［shift］キーで剣を横に振る。［X］キーで盾による防御と、モンスターを倒したときに出現する“ソウル”吸収を行う。スペースキーでエレベーターの昇降や“石像”でのセーブを行い、［A］キーでミニマップを表示することが可能だ。操作感は攻撃のリーチが見た目より少し長く、防御の動作が速いので、モンスターと対峙したときはあまり接近せず、防御を重視しながら進めていくことがプレイの基本と言えるだろう。また、画面左上には主人公の体力や獲得した経験値を示すゲージが表示されている。モンスターの攻撃を受けて体力がゼロになるとゲームオーバー。一方、“ソウル”を吸収して経験値のゲージが満たされるとレベルアップする仕組みだ。レベルアップすると、攻撃力と防御力がアップするほか、少しだけ体力が回復する。なお、体力はレベルアップしたときと塔内の“オアシス”を使用したときしか回復する方法しかないので、“オアシス”の周辺以外では慎重に戦闘を行うようにしたい。

上側の青い宝石が“パワー増幅装置”。これを100個破壊しなければならない

　クリアするために心がけたいことは2つ。まず、鍵の取り逃しを絶対に避けること。鍵は“パワー増幅装置”を破壊するときや、隠しアイテムの“コイン”を入手するために必要不可欠なアイテム。鍵を1つ取り忘れてある程度上の階まで進んでしまうと、どこで鍵を取り忘れたか確認できななくなり、1階ずつ戻って探しにいくことになるので注意しよう。そしてもう1つは、1階上がるごとに必ず1つ以上レベルアップしながら進んでいくこと。各階にある“パワー増幅装置”をすべて破壊すると、新しいモンスターがその階から出現しなくなり、経験値を貯めこむことができなくなる。モンスターを倒してレベルを上げてから“パワー増幅装置”を破壊するように心がけよう。

　プレイ開始から最初の”オアシス”発見までが少々難しく感じるが、そこを乗り越えれば徐々にプレイのリズムができあがっていくので、まずはオアシスの発見を目標に進めていくとよい。全体的な難易度はそれほど高くないものの、ちょっとしたミスでモンスターに挟み撃ちにされてゲームオーバーになったり、体力回復ポイントやセーブポイントが限られているなど、適度なスリルと緊張感がある。そのさじ加減が全体を引き締め、シンプルなゲームに独特の味わいを与えているので、あまりゲームをプレイしない人でも手軽に楽しめるだろう。

体力ゲージの青いアイコンが光ったら、近くに隠し“コイン”がある証拠だ		“オアシス”は体力を回復してくれる貴重な存在。レベル上げに利用しよう

【著作権者】椿 淳一郎　氏
【対応OS】Windows XP
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】-
【ファイルサイズ】2.0MB

□ガルシアの塔2(WindowsNT/2000/XP/ゲーム)
http://www.vector.co.jp/soft/winnt/game/se272357.html

（藤井 宏幸）