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NEWS (04/05/21)

フリーのオフィス統合環境「OpenOffice.org」が7カ月ぶりにバージョンアップ

一部フォントを含む文書をPDF化する際に文字化けが発生する不具合などが修正

「OpenOffice.org」v1.1.1 日本語版(日本ユーザー会ビルド)
「OpenOffice.org」v1.1.1 日本語版(日本ユーザー会ビルド)
 OpenOffice.org日本ユーザー会は21日、オフィス統合環境「OpenOffice.org」v1.1.1の、日本語環境が原因で発生する各種不具合を修正したv1.1.1 日本語版(日本ユーザー会ビルド)をリリースした。ワープロや表計算、プレゼンソフト、ドローソフトなどを含んでおり、オフィス統合環境の代表的ソフト「Microsoft Office」と互換性をもつのが特長。Windows 98/Me/NT 4.0/2000/XPに対応するフリーソフトで、同団体のWebサイトや窓の杜などから無償でダウンロードできる。また、Linuxに対応する日本語版も同団体のWebサイトなどから入手可能。

 2003年10月に公開されたv1.1.0 日本語版から約7カ月ぶりのバージョンアップとなるv1.1.1 日本語版では、各種言語のスペルチェックや禁則処理用の辞書をダウンロードできる“OOoDicオートパイロット”機能が追加され、またテンキーに[.]をもたない一部キーボードでも、表計算ソフト「Calc」上で[,]キーを[.]の代わりに利用できるようになったこと。そのほか、DXFファイルのインポートで文字化けが発生する問題など、500種類以上の不具合が修正されている。

 さらに“日本ユーザー会ビルド”独自の変更点として、MS P明朝などの一部フォントを利用した文書をPDF化する際や、「Microsoft Word」v95/97の文書をRTF形式で保存する際に文字化けが発生する不具合が修正されたほか、“GIFライセンス”問題を回避するためのパッチが適用された。また、スタートメニューのアイコンやメニューバーなどに使用するフォントが変更されたり、日本ユーザー会作成のインストールガイドが添付されるなどの変更も施されている。

 なお今回のv1.1.1 日本語版は、従来どおりOpenOffice.orgコミュニティがビルドした“本家ビルド”と、“日本ユーザー会ビルド”の2種類が公開されている。その理由としては、“本家ビルド”で発見された不具合をOpenOffice.orgコミュニティがただちに修正できず、日本ユーザー会が日本語版ユーザーの利便性を考慮して修正を施したため。この“日本ユーザー会ビルド”は、OpenOffice.orgコミュニティの許可を受けて公式公開されている。また次のv1.1.2 日本語版では、“本家ビルド”でも問題が解消される予定という。


【著作権者】Sun Microsystems Inc.
【対応OS】Windows 98/Me/NT 4.0/2000/XP
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.1.1 日本語版(日本ユーザー会ビルド)(04/05/21)

□ja: 日本:OpenOffice.org日本ユーザー会
http://ja.openoffice.org/
□OpenOffice.org
http://www.openoffice.org/
□窓の杜 - OpenOffice.org
http://www.forest.impress.co.jp/lib/offc/document/offcsuite/openoffice.html

(石川 敬峰)


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