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【第208回】
謎解きアドベンチャーゲーム「an old man」謎と仕掛け満載の屋敷に隠れた祖父を見つけ出せ
(04/06/11)
アドベンチャーゲームと一口に言っても、起伏のあるストーリーを映画のように楽しませるものから、美しい映像で精密に構築された世界観を体験できるものまで、その魅力はさまざまだ。なかでも、いたるところに仕掛けられた謎を解くタイプのアドベンチャーゲームは、謎が解けたときのカタルシスと、世界やストーリーの全貌が徐々に見えてくる展開が相まって、常に高い人気を持ち続けているジャンルと言えるだろう。今回は、そんな謎解きアドベンチャーゲームの醍醐味をたっぷりと楽しませてくれる「an old man」を紹介しよう。
「an old man」は、見下ろし型のフィールド内でキャラクターを操作する、謎解き主体の2Dアドベンチャーゲーム。祖父の屋敷を訪れた主人公を操作して、屋敷のどこかに隠れている祖父を見つけ出すのがゲームの目的だ。しかし、屋敷内にはさまざまな仕掛けが施されており、館内で入手できるアイテムなどを利用して謎を解きながら先に進まなければならない。だが、途中でゲームオーバーになったり、手詰まりになって進めなくなってしまうということはないので、どんなに行き詰まっているように感じても、謎さえ解ければ先に進むことができるだろう。 操作は、カーソルキーで主人公の移動、[Enter]キーで怪しい場所を調べたり扉を開けるなどのアクションを起こし、[Shift]キーで入手したアイテムを一覧できるアイテムメニューを開く。スタート直後は、1階のエントランスを中心にしたごく一部の部屋にしか移動できないが、屋敷内に仕掛けられた謎を解くことで少しずつ移動できる範囲が広がっていく。まずは1階の各部屋を調べてアイテムを入手したり、探索のヒントとなるメッセージを見つけていこう。
謎だらけの館にいきなり放り出されるように始まるので、初めてプレイしたときは何をすればいいのかわからず頭の中が“?”だらけになってしまった。試行錯誤を繰り返し、この世界の勝手が徐々に分かってくると、途端に楽しくなってくる不思議な作品だ。謎解きの難度はかなり高いが、理不尽なものは少ないので、謎解きが苦手な人でも焦らずゆっくりプレイすれば十分楽しめるはずだ。必要なのは柔軟なアタマ。本作品をプレイすると、自分のアタマがいかに固くなっているかイヤと言うほど思い知らされるだろう。
【著作権者】abc男 氏
□ABCO (肥田 明久)
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