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エンターブレイン、“RPGツクール”の最新作「RPGツクールXP」の体験版を公開ゲームシステムそのものをカスタマイズできる強力なスクリプトを搭載
「RPGツクールXP」は、マップやイベントの作成、BGMや効果音の設定など、テキスト入力以外ほぼすべての作業をマウスで行え、手軽にRPGを作成できることで人気が高い“RPGツクール”シリーズの最新作。 「RPGツクール2000」や「RPGツクール2003」からの主な変更点は、ゲームシステムそのものをカスタマイズできる強力なスクリプト機能“RGSS”(Ruby Game Scripting System)が搭載されたこと。
本ソフトで作ったゲームのメニュー画面やメッセージウィンドウ、戦闘システムなどゲームの根幹に関わる部分は、この“RGSS”で作成されている。そのため、これらのスクリプトを専用エディターで編集すれば、メニュー画面や戦闘画面のレイアウトをがらりと変更したり、戦闘時の当たり判定やダメージ計算などを細かくカスタマイズするなど、工夫次第でより独自性の高いゲームを作成できるようになった。
また、ゲーム画面の解像度が横320×縦240ピクセルから横640×縦480ピクセルへ変更され、高精細になった。使用できる色数も256色からフルカラーに変わり、JPEG画像やフルカラーのPNG画像も素材として利用可能だ。 さらにアルファチャンネルにも対応したため、影つけなどの透過処理が簡単に行える。マップのレイヤーも2層から3層に増え、より複雑な構造のマップが作成できるようになったほか、動き回る大型キャラも登場しやすい仕様に改良された。 ゲームデータの暗号化機能も追加された。従来はゲームデータと素材データが個別ファイルに保存されていたが、今回より素材が盗用される恐れのない単一ファイルでゲームを配布することが可能。 デフォルトの戦闘画面は敵を正面から見るフロントビューに戻り、味方のグラフィックも画面に表示できるようになった。そのほか音声は、従来のWAVE/MIDI/MP3に加え、WMA/Ogg Vorbis形式にも対応した。
なお体験版では、入力したデータからゲームの実行ファイルを作成できず、本ソフト上でのテストプレイのみに限られる。また入力済みのデータは、終了時にすべてクリアされる仕様。さらにスクリプトは編集できず、一部を閲覧できるのみとなっている。そのほか同梱されているサンプル素材の数が少なく、1マップにつきイベントを10件までしか設置できないなどの制約がある。
【著作権者】(株)エンターブレイン、Yoji Ojima 氏
□RPGツクールXP(「RPGツクールXP」の紹介ページ) (石川 敬峰) |
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