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マイクロソフト、悪意あるファイルを送りつけられるIE脆弱性を修正するパッチActiveXのコンポーネント“ADODB.screen”に関する設定を変更することで解決
今回報告された脆弱性は、修正プログラム“MS04-011”を適用していないWindows 2000上で稼働するWebサーバープログラム「IIS」v5.0が、クラックされたことが原因で発生する。クラッキングの内容は、Webサーバー上に置かれたWebページのフッター部分に悪意あるJavaScriptが追記されるというもの。 改ざんされたWebページにIEでアクセスすると、そのJavaScriptによりトロイの木馬プログラム“Download.Ject”がパソコンに自動でインストールされてしまうという。これは、ActiveXのコンポーネント“ADODB.screen”に存在する脆弱性をついたもので、トロイの木馬プログラムはユーザーのキー入力を記録し、その内容を外部へ送信するため、個人情報漏洩につながってしまう。 今回公開された修正プログラムは、脆弱性そのものを修正するわけではなく、Windowsの設定を変更するもの。修正プログラムを適用すれば、“ADODB.screen”がハードディスクへデータを書き込むことを禁止できるため、トロイの木馬プログラムがインストールされなくなるという。 また、本修正プログラムを使わずに直接レジストリを編集し、Windowsの設定を変更する方法も同社サイト上で紹介されている。なお、現在テスト段階のWindows XP用アップデートプログラム「Windows XP Service Pack 2 Release Candidate 2」では、本脆弱性の影響は受けないとのこと。
□Download.Ject に関する情報 (中井 浩晶) |
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