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(04/07/16 19:50)
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日本IBM、Webページのアクセシビリティを調査できる「aDesigner」を無償公開
色弱者や近視の人などの目線で見たWebページをシミュレート表示可能
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「aDesigner」v1.0 |
日本アイ・ビー・エム(株)は14日、Webページのアクセシビリティを調査できる「aDesigner」v1.0を無償公開した。Windows 2000/XPに対応するフリーソフトで、現在同社が運営する開発者向け技術提供のWebサイト“alphaWorks”からダウンロードできる。なお、動作にはJavaランタイム「Java 2 Runtime Environment, Standard Edition」v1.4.1以降と、Java用GUIコンポーネント「Eclipse Standard Widget Toolkit」v2.1.3が必要。
「aDesigner」は、ローカルファイルのドラッグ&ドロップやURL指定で読み込んだWebページを調査し、高齢者や視覚障害者などに対するアクセシビリティの問題点を具体的に指摘してくれる。
本ソフトには2種類の調査モードがあり、音声読み上げ機能を搭載したWebブラウザーがWebページ内のテキストを正しく読み上げられるかを調査する“音声モード”と、色弱者などがWebページを見た際に識別しやすい配色になっているかを調査する“ロービジョンモード”。
“音声モード”を実行すると、音声読み上げに適していないソース部分の行番号と、問題の具体的内容がセットで画面下部に表示される。また画面右上には、音声読み上げに要する時間を3段階で色分けした状態でWebページが表示され、指定時間内に読み上げられる部分を一目で確認可能。
さらに“ロービジョンモード”を実行すると、画面右上に色弱者や近視の人などの目線で見たWebページをシミュレート表示することができ、色弱者や近視の人が見たときに背景色と文字色のバランスが悪い箇所などを座標やRGB値をセットで画面下部に一覧表示してくれる。
このソフトを利用すれば、すでにWebサイトを管理している人はもちろん、これからWebサイトを作成する人にとっても、人に優しいバリアフリーなWebページを作成するための手助けとなるだろう。
【著作権者】日本アイ・ビー・エム(株)
【対応OS】Windows 2000/XP
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.0(04/07/14)
□aDesigner
http://www.research.ibm.com/trl/projects/acc_tech/adesigner.htm
□IBM News - ニュース - ホームページのアクセシビリティをチェックするツール
http://www-6.ibm.com/jp/NewsDB.nsf/2004/07142
□alphaWorks : aDesigner(「aDesigner」のダウンロードページ)
http://www.alphaworks.ibm.com/tech/adesigner
□窓の杜 - Java 2 Runtime Environment(JRE)
http://www.forest.impress.co.jp/lib/arc/runtime/runtimeapp/javaruntime.html
□Eclipse Projects(「Eclipse Standard Widget Toolkit」v2.1.3のダウンロードページ)
http://www.eclipse.org/swt/
□窓の杜 - 【Release NEWS】富士通、バリアフリーなWebページ作成を支援するツール群を公開
http://www.forest.impress.co.jp/article/2004/02/20/accessibility.html
(中井 浩晶)
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