【第216回】

パズル風アクションゲーム「Ｔｈｅ　Ａｉｍ　２」

モンスターの動きを見切ってゴールを目指せ

（04/10/08）

　インターネット上で公開されているゲームは、大手メーカーが制作・販売している大作から、個人が趣味で制作しているものまで、ジャンルや価格を問わず、さまざまなものが存在している。しかし、インターネット上で公開されるゲームの数が多すぎるため、どんな作品が存在し、どの作品が本当に面白いのか判断できずに困っている人も多いだろう。そこで“週末ゲーム”では、インターネット上でたくさん公開されているゲームのなかから選び抜いた良作を紹介していく。今回は、フィールド内を動き回るモンスターに触れないルートを探してゴールを目指すパズル風アクションゲーム「Ｔｈｅ　Ａｉｍ　２」を紹介しよう。

モンスターを避けながらゴールまでたどり着ければステージクリア

　「Ｔｈｅ　Ａｉｍ　２」は、フィールド内を動き回るモンスターに触れないルートを探してゴールを目指す、ステージクリア型のパズル風アクションゲーム。画面は、2Dのフィールドを真上から見下ろすタイプとなっており、壁に囲まれた細い通路や、大量のモンスターが動き回る広場など、全25ステージが用意されている。プレイヤーは、1マス単位の移動ができないほど動きが速い“音速”や、モンスターに追いつかれるほど動きが遅い“カラス”など、移動速度の異なる4人のなかから操作するキャラクターを1人選択して、ステージクリアを目指そう。ルールは単純で、モンスターに接触せずに金色に十字架で示されたゴール地点にたどり着くだけでクリアとなる。フィールド内ではたくさんのモンスターが動き回っているので、モンスターに触れないルートを探し出してゴールを目指そう。ただし、モンスターに少しでも触れてしまうと一発で失敗となり、ステージを最初からやり直すことになる。しかし、本作品ではゲームオーバーがないので、何度でも繰り返し挑戦することが可能だ。

キャラクター選択画面。上のキャラほど移動速度が速くなる

　

赤いじゅうたんの中心にある十字架がステージの入口となっている

　操作はシンプルで、カーソルキーまたはテンキーの［8］［6］［4］［2］キーでキャラクターの移動、［Esc］またはテンキーの［0］でオプション画面を開き、操作するキャラクターの変更やプレイデータの保存、ステージのクリア状況を確認できる。ゲームを開始すると、モンスターが出現しない見下ろし型のマップ画面が表示されるので、キャラクターを移動させてプレイするステージを選択しよう。各ステージの形状や動きなどはさまざまで、固定画面内で画面中央や端などのゴールを目指す小さなステージや、キャラクターの動きに合わせてスクロールや無限ループするステージ、外周が壁に囲まれて行き止まりのあるステージなどが用意されている。ステージ内の構成もバラエティに富んでおり、たとえば“トルネードルーム”というステージでは、フィールド中央のゴールを軸に周回移動するスライムをタイミングよく避けながらゴールを目指し、“道化師の舞踏会”ではキャラクターを囲むモンスターと同じ方向に移動してゴールを目指す。また、キャラクターによって得意なステージと苦手なステージが存在するので、実際にプレイしながらどのキャラクターどのステージに最適なのか、見極めていこう。

　クリアするためのコツは、モンスターの動きをよく見ることだ。モンスターは、画面内を縦横無尽に駆け回っているように見えても、実は壁に沿って移動しているといった法則性が必ずある。たとえば、同じ場所を高速で周回しているモンスターならば、動きに逆らわずに移動すれば、安全地帯まで進めるはずだ。また、画面の上下に向かって往復しているだけのモンスターならば、モンスターが目の前を通過した瞬間に横切るとよい。そして、キャラクターが4人いることも忘れてはならない。ただ避けるだけでクリアできるステージでは、“音速”など高速移動できるキャラクターでフィールド内を一直線に進むだけでクリアでき、モンスターの動きに合わせて移動するといった緻密な操作が必要な場合は、“ツバメ”や“カラス”といった低速移動のキャラクターを使用するとモンスターの動きに合わせたり、細い通路をスムーズに進むことができるだろう。そして、ジャンプ台などの仕掛けが用意されたステージも存在するので、ステージ全体の構造を把握してから動き始めることも重要だ。

　本ゲームは、フィールドの構成やモンスターの動きなどを絶妙に組み合わせ、パズルとアクションを見事に融合させた作品に仕上っていると思う。またゲームの難易度も適度に調整されており、誰でも気軽の楽しめるようになっている。あのルートを通ればゴールに行き着けるという、クリアへの道筋を発見したときの喜びと、モンスターに接触しないように操作するドキドキ感もかなりのもの。1ステージのプレイ時間が短いので、失敗してもすぐにやり直せる手軽さもうれしい。全25ステージのほか、一定の条件を満たすと登場する隠しステージも用意されているので、是非、チャレンジしてほしい。

　

多数のモンスターが大行進しているステージもある。動きをよく見て移動せよ 　 迷路のようなステージ。制限時間があるので急いでゴールを目指せ