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コンピューターと囲碁の対局を気軽に楽しめる対局囲碁ソフト「彩」v5.53各地のコンピューター囲碁大会で上位入賞を果たした本格派
「彩」は、独自のアルゴリズムを搭載したコンピューターと本格的な囲碁の対局を楽しめる対局囲碁ソフト。標準の19路盤に加え、初心者向けに13路盤や9路盤での対局ができるほか、2~25子の置石をすることも可能だ。 操作は簡単で、ウィンドウ内に表示されている盤面をマウスでクリックして碁石を置いていくだけ。プレイヤーとコンピューターが連続してパスするか、プレイヤーがツールバーの[終]ボタンで中押し負けを宣言すると終局となる。 対局が終了すると、黒地と白地の数のほか6.5目のコミを差し引いた実際の勝敗が表示される。その際、死活や黒と白の地が盤面に表示されるので、視覚的に互いの地を把握することが可能だ。対局内容は、囲碁や将棋ソフトの記譜保存用として一般的なSGF形式で保存や読み込みができる。 今日、コンピューターはチェスの世界チャンピオンを破るなど、ボードゲームの世界で着々と対人成績を上げているが、囲碁や将棋といった日本で親しまれているボードゲームでは、プロどころかアマチュアの上級者にようやく届くというレベルである。特に囲碁はアルゴリズムの研究があまり進んでおらず、主に世界中の囲碁ソフト愛好者が試行錯誤して作成している段階だ。 「彩」もそういった囲碁ソフトの1つで、世界各地で開かれている囲碁ソフト対局大会の常連。先月開催された“岐阜チャレンジ2004”では準優勝を獲得するなど、本格派の囲碁ソフトである。作者によると「彩」の棋力は10級程度とのことで、同程度かその前後の棋力の人なら、パソコンとの対局を気軽に楽しむことができるだろう。なお、作者のホームページでは囲碁や将棋ソフトの作り方やアルゴリズムの論文などが掲載されているので、興味のある人は参考にしてみてはどうだろうか。
【著作権者】山下 宏 氏
□YSSと彩のページ (乱橋 星明)
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