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ボーランド、“C#Builder”を統合した開発環境“Delphi 2005”日本語版を発表個人開発でも役立つソースコードの履歴管理機能を搭載
Windows 2000/XP/Server 2003に対応し、3製品ともパッケージ版として、12月6日より全国のパソコンショップや家電量販店で販売される予定。また、各版にはバージョンアップ優待価格が設けられており、既存の“Delphi”ユーザーは同社Webページから購入可能。 ここではオンラインソフト開発者にとって、もっとも身近な版になるであろう、「Borland Delphi 2005 Professional」(以下、「Delphi 2005 Pro」)の変更点について見ていくことにしよう。「Delphi 2005 Pro」の主な変更点は、Win32アプリケーション開発環境“Delphi 1”~“Delphi 7”、.NET Frameworkに対応した“Delphi 8”、さらにこれまでボーランドが提供していた.NET開発環境“C#Builder”を統合したこと。 この統合により、これまで他の開発環境で.NET開発を行ってきた“Delphi”を触ったことがないユーザーにとっては“Delphi”を、.NET開発に踏み出せずC#言語を知らない“Delphi”ユーザーにとってはC#を試せる環境としても期待できそうだ。 「Delphi 2005 Pro」の代表的な新機能として、ソースコードの履歴管理機能が挙げられる。これは、ソースコードの変更履歴を世代管理するもので、開発者が指定したビルド時のソースコードを、編集中のソースコードへ即座に書き戻すことが可能。複数人によるプロジェクト開発だけに限らず、個人開発においても非常に役立つ機能となるだろう。 また、従来のWin32アプリケーション開発においても、コンパイル速度、作成したアプリケーションの実行速度・安定性などの向上を始めとする、さまざまな機能向上が図られているとのこと。また「Delphi 2005 Pro」では、IDEのベースが“Delphi 8”となっているため、ソースコードが関数や手続きごとのブロック単位で開閉可能なほか、VCLコンポーネントも大幅に追加されているという。 体験版は、来年の1月にダウンロード版としての提供が予定されているが、ベースになる版や公開の詳細日時、制限機能などは未定となっている。 そのほか、ボーランドでは既存“Delphi”ユーザーを対象とした“早期バージョンアップキャンペーン”を行っており、2004年12月20日までの期間限定で、通常バージョンアップ価格の2割引で“Delphi 2005”シリーズを購入できる。
□Borland Home Page (久保 望)
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