インターネット上で公開されているゲームは、大手メーカーが制作・販売している大作から、個人が趣味で制作しているものまで、ジャンルや価格を問わず、さまざまなものが存在している。しかし、インターネット上で公開されるゲームの数が多すぎるため、どんな作品が存在し、どの作品が本当に面白いのか判断できずに困っている人も多いだろう。そこで“週末ゲーム”では、インターネット上でたくさん公開されているゲームのなかから選び抜いた良作を紹介していく。今回は、天使を操作して幽霊やクラゲなどの敵を弓矢で撃ち落とし、人や動物を守り抜いていくシューティングゲーム「angel」を紹介しよう。

マウスのドラッグ＆ドロップで矢を放つことができる

海底のステージでは画面下側に敵が配置される

敵が画面下側に到達すると人や動物が消滅してしまう

　「angel」は、羽の生えた天使を操作して空や海底からやってくる幽霊やクラゲなどの敵を弓矢で撃ち落とし、人や動物を守り抜いていくステージクリア型のシューティングゲーム。たくさんの人や動物が住む草原や市街地などのステージで、人々に襲いかかる幽霊などの敵に矢を当てて倒すのが目的。画面は、フィールドを真横から見た2D空間となっており、画面下側に数十人の人間や動物、画面上側に幽霊などの敵が出現する。スタートすると、画面下側の人に向かって敵が降下してくるので、人と敵が接触する前に矢を放って敵を倒していこう。画面内の敵がすべて消滅するとステージクリアとなって、次のステージに進む。画面下側のすべての生きものが敵に襲われて消滅するとゲームオーバーとなる。また本作では、草原や市街地といった5つのステージを4周クリアするとエンディングとなるが、エンディングを迎えたあとでも継続してプレイ可能だ。

　操作はマウスのみで行う。プレイヤーが操作する天使は画面下側の中央に固定されており、画面上側に向かってのみ矢を放つことができる。矢を放つ操作は、画面下側にマウスドラッグすると弓を引き、ドロップで矢を放つことができる。矢の飛距離はドラッグ時にマウスカーソルを動かした距離に比例しており、ドラッグ時の距離が長ければ長いほど遠くに矢を放つことが可能だ。また、矢を放つ方向はマウスの動きと連動しており、右下方向にマウスをドラッグ＆ドロップすると、天使が左側を向いて弓を引き、画面左上側に矢を放つ。ただし、矢を放つ際の角度は斜め45度までに制限されており、水平方向や下側に直接矢を放つことができない。そこで、画面下側の敵を倒すときは、ドラッグ時の距離を短くして遠くに飛ばない矢を放ち、画面内で矢が自然落下していくようにしよう。勢いを失った矢は、放物線を描いて画面下側に落下して下側の敵に命中することもあるので、敵を逃したときは遠くに飛ばない矢を放つよいだろう。

　ただクリアを目指すだけなら、手当たり次第に矢を放つ戦法が最も有効だ。たとえ勢いが強い矢を放っても、真上にさえ放てば画面下側に落下して敵に当たる場合もあるだろう。そして各方向にまんべんなく矢を放てば、画面下側の人などに敵が到達する前に高確率で倒すことが可能だ。しかし、本作ではステージクリア時の命中率に応じてスコアが加算されるため、ハイスコアを狙うならば、矢をいつでも必要な方向に必要な威力で放つテクニックが必須となる。敵の数が少なく、動きもゆっくりな前半のステージで練習するとよいだろう。また、勢いよく放った矢で敵を倒すと、“10”のマークやハートマークがランダムで出現し、スコアが10点加算されたり、次のステージで画面下側の人が1人増加することもある。ゲームオーバーになりそうなときは、勢いよく矢を放ってハートマークの出現を狙ってみよう。

　本ゲームは、主人公を動かさずにマウス操作だけで矢を放つという、シンプルなシステムを採用している。だが、マウスを弓矢に見立てたシステムは絶妙な操作を要求されるため、慣れるまでは思うように矢を放てず苦労するかもしれない。だが、手当たり次第に矢を放つだけで簡単にクリアできる場合もあるので、最初はひたすら矢を放って操作感をつかむとよいだろう。操作に慣れてきたら、命中率100％を狙ったり、画面下側の人を全員守り抜くことを目指すなど、自分で目標を設定して遊ぶとより一層楽しめるかもしれない。本ゲームは、バンバン矢を放ってストレス解消したり、ハイスコアを狙って真剣に矢を放つなど誰でも手軽に楽しめるので、是非、プレイしてほしい。

ステージクリアすると命中率に応じてスコアが加算される		ステージ20をクリアするとエンディングとなるが、エンディング後も継続してプレイすることが可能

【著作権者】ゲームデザイン
【対応OS】Windows 98/Me/2000/XP
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】-
【ファイルサイズ】1.8MB

□ゲームデザイン GAMEDESIGN
http://www.gamedesign.jp/

（芹澤 正芳）