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国立天文台、天体シミュレーター&プラネタリウムソフト「Mitaka」を公開“空間3次元”+“時間1次元”の4次元で宇宙空間を再現する
「Mitaka」は、国立天文台の“4次元デジタル宇宙プロジェクト”が開発した天体シミュレーター。同プロジェクトは、天体望遠鏡の観測データをもとに、宇宙空間を4次元でシミュレートし、それを映像化する研究を行っており、年に数回のペースで一般上映会が実施されている。その上映会で使用されているアプリケーションが本ソフトだ。本ソフトが再現する4次元とは、“空間3次元”+“時間1次元”を意味しているという。 本ソフトには、指定した惑星などを中心に宇宙を観察できる“宇宙空間モード”と、地球上から宇宙を観察できる“プラネタリウムモード”が用意されている。起動時の画面は“プラネタリウムモード”で、東京都三鷹市から見た当日20時の夜空が表示される。 “プラネタリウムモード”では、視点をカーソルキーで360度回転したり、[PageUp][PageDown]キーで星周辺を拡大・縮小表示することが可能。[3][4]キーで時間を進めたり戻したりできるので、刻々と変化する星空を楽しめる。 また、[離陸・着陸]メニューを選択すると“宇宙空間モード”に切り替わり、地球を中心にした宇宙空間の様子が3D描画で表示される。カーソルキーで視点を上下左右360度移動できるほか、[PageUp][PageDown]キーで地球から遠ざかったり地表近くまで接近することが可能。 さらに[ターゲット]メニューで惑星・銀河などを選択すると、その惑星を中心にした宇宙空間を表示できる。“プラネタリウムモード”と同様に[3][4]キーで時間を操作可能なため、惑星や衛星の自転・公転なども観察可能。 なお本バージョンには、地形データと星座絵データが同梱されていないため、一部機能が利用できないが、これらのデータは追って公開するとのこと。たとえば地球の地形データがあると、“宇宙空間モード”に地球の地表を高精細に描く機能が追加され、山脈や渓谷などを立体的に表示できるようになるという。
【著作権者】大学共同利用機関法人自然科学研究機構国立天文台
□4D2U PROJECT (中井 浩晶)
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