Windows XPの正規ユーザーは来月より標準でLZH圧縮ファイルを解凍可能に

正規ユーザーに特典ソフトが無償配布され、現在2本のソフトをダウンロード可能

「Microsoft Photo Story 3」

　マイクロソフト（株）は15日、海賊版Windowsの撲滅と、正規のWindows XP普及を目的とした“Windows Genuine Advantage Program（以下、WGA）”の試運転を開始した。WGAはすでに、他20カ国の同社Webページ上で2月7日より導入済みで、本日から日本語ページも対象となる。

　WGAとは、同社Webサイト上でユーザー認証を実行し、使用中のWindows XPが正規品であるかどうかを調べるもの。WGAを導入したユーザーは、各種特典ソフトを無償でダウンロードすることができる。

　WGAへの導入はとくに申し込みなどをする必要はなく、同社のWebサイトからアプリケーションをダウンロードする際に、ActiveXコントロールによるWindows XPの正規ユーザー認証を実行するだけで、WGAを導入した形となる。一度導入すれば、特典ソフトは何回でもダウンロードできるが、同社Webサイト“ダウンロードセンター”内の一部アプリケーションは毎回ユーザー認証が必要だ。

　現在特典ソフトには、デジカメ写真をもとにBGMやナレーションを追加してスライドショーアルバムを作成できる「Microsoft Photo Story 3」が用意されているほか、来月にはWindows XPにLZHファイルの解凍機能を組み込むアドオンも特典ソフトとして提供される予定だ。このアドオンは、現在Windows XPに標準搭載されている“圧縮（ZIP形式）フォルダ”機能と同様のもので、LZHファイルをフォルダ感覚で開くことができる。ただし、LZH形式の圧縮ファイルを作成する機能はないという。

　またはWGAを導入したユーザーは、ノート感覚でメモや画像を記録できる「Microsoft Office OneNote 2003」の体験版も、本日から無償でダウンロードできるようになっている。この体験版は、これまで提供されていたものよりも長く試用できるようになっており、試用期間が従来の60日間から180日間に延びている。