|
MS、正規ユーザー特典で配布されるLZH解凍アドオンの詳細・公開日を発表LZH解凍アドオンの配布開始は4月28日、今後もさまざまなアドオンが登場予定
本アドオンは、正規のWindows XP普及を目的としたプロジェクト“Windows Genuine Advantage Program”の一環として配布されるもので、同社Webサイト上でWindows XPの正規ユーザー認証を行った人のみが、本アドオンをダウンロード・インストールすることができる仕組み。 「圧縮(LZH形式)フォルダ」は、日本語のWindows XPであればService Packの適用に関わらず利用できる一方、他言語のWindows XP環境ではインストール自体はできるが、LZHファイルの仕様上正常に動作しない可能性があるとのこと。
また同説明会において、本アドオンの詳細な機能が明らかになった。本アドオンを導入すると、Windows XPに標準搭載されている“圧縮(ZIP形式)フォルダ”機能と同様に、LZH形式の圧縮ファイルをフォルダとして開いたり、エクスプローラの右クリックメニュー[すべて展開]で解凍できるようになる。ただし、本アドオンにはLZHファイルを作成する機能がなく、そのためLZHファイルをフォルダとして開いた場合、LZHファイル内のファイルを編集・削除することもできない仕様となっている。 一概にLZHファイルと言っても、圧縮方式などによりいくつかの種類が存在するが、本アドオンの開発担当者によると、圧縮方式がlh5/lh6/lh7、ヘッダー書式がh0/h1/h2のLZHファイルで動作テストを行い、ほぼ全てのLZHファイルを解凍できることを確認したという。
さらに、Windows XP SP2上に本アドオンを導入すると、危険なファイルを警告するAES(Attachment Execution Service)機能と本アドオンを連携させることが可能。たとえば、外部から受け取ったLZHファイルをエクスプローラの右クリックメニュー[すべて展開]で解凍すると、ウイルスやワームなどの疑いがある危険なファイルは自動で解凍から除外される。中身が安全と分かっているLZHファイルの場合は、ファイルのプロパティを表示して[ブロックの解除]ボタンを押せば、そのLZHファイルに限り全てを解凍できるようになる。
そのほか同社は本アドオン配布の背景として、Windows XPに搭載されている“File Associations”機能を挙げている。“File Associations”とは、ファイルをダブルクリックで開けなかった際に、同社のサポートページで該当ファイルの情報を自動検索する機能。この機能を利用して検索されたファイルのなかで、常にもっとも多いのがLZHファイルであるとのこと。つまり、LZHファイルを開けなくて困っているユーザーが多かったために、LZHファイルを解凍できるアドオンを配布する運びになったという。しかし、LZHファイルを作成することに関しては、ユーザーの需要をリサーチできなかったため、今回はLZHファイルを作成する機能の実装を見送ったとしている。 また、日本語版のWindows開発に関わる同社担当者によれば、これまで同社ではWindows製品を各国が独自にカスタマイズしたりアドオンを作成することが規制されていたという。昨年あたりよりその規制が緩和されたため、「圧縮(LZH形式)フォルダ」の公開が実現したとのこと。よって今後も、Windows XPの正規ユーザーに対して、さまざまなアドオンを公開していく方針であるという。
□正規の Microsoft ソフトウェア : ホーム (中井 浩晶)
|
|
|
|||||||||||||||
トップページへ |