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NEWS (05/04/11 16:35)

複数の“スナップショット”が保存可能になった「VMware」v5.0 正式版が公開

「MS Virtual PC」の仮想マシンデータをインポートする機能も追加

「VMware Workstation」v5.0 Build 13124
「VMware Workstation」v5.0 Build 13124
 米国カリフォルニア州パロアルト市のVMware, Inc.は7日(現地時間)、PCエミュレーター「VMware Workstation」の最新正式版であるv5.0 Build 13124をリリースした。Windows 2000/XP/Server 2003に対応するシェアウェアで、価格は189米ドル。現在同社のWebサイトや窓の杜からダウンロードできる。

 また日本国内の販売代理店である(株)ネットワールドによると、日本語サイトからのダウンロード開始日および日本国内でのパッケージ版の発売日は、ともに4月20日になる予定。ダウンロード版のライセンスキー購入料は28,875円(税込み)で、パッケージ版の価格は30,450円(税込み)とのこと。

 「VMware Workstation」は、1つのWindowsマシンで別のWindowsやLinuxなど複数のOSを同時に稼働することができるPCエミュレーター。本ソフトを使えば、パソコンの中に仮想的なOS環境をソフトウェアで作成し、仮想マシン上でMS-DOS、Windows 3.1/95/98/NT 4.0/2000/XP/Server 2003のほか、Linux、FreeBSDといったさまざまなOSを動作させることができる。さらに、次期Windows“Longhorn”も試験的に対応。仮想マシン上にインストールするOSは別途必要だが、複数のOSを同時に稼働させることが可能。

 v5.0の主な変更点は、特定時点での仮想マシンの電源状態やハードディスクデータなどを記録する“スナップショット”機能が強化されたことで、これまでは1つの時点のスナップショットのみ保持できたが、v5.0では複数記録可能になった。また、複数の仮想マシンをグループ化できる“チーム”機能が追加され、仮想マシンの設定や電源をグループ単位で一括管理可能。

 さらに、仮想マシンの画面をAVI形式で録画する機能や、マイクロソフト製PCエミュレーター「MS Virtual PC」「MS Virtual Server」の仮想マシンデータをインポートする機能が追加されたほか、Webカメラやマイク、スピーカーなどのUSB機器への対応が強化された。

 v5.0では64ビットCPUに対応したため、64ビット版Windows XP/Server 2003へインストール可能になった。ただし、仮想マシンは32ビット環境として動作するため、64ビット版OSを仮想マシン上に導入することはできない。そのほか、メモリの使用効率やネットワーク機能の改良、仮想マシンのサスペンド・レジューム動作の高速化など、様々な機能追加・改良が施されている。


【著作権者】VMware, Inc.
【対応OS】Windows 2000/XP/Server 2003
【ソフト種別】シェアウェア 189米ドル
【バージョン】5.0 Build 13124(05/04/07)

□VMware:仮想インフラストラクチャ
http://www.vmware.com/jp/
□窓の杜 - 【Review NEWS】PCエミュレーター「VMware Workstation」のv4.0 Build 4460がリリース
http://www.forest.impress.co.jp/article/2003/04/09/vmware4.html
□窓の杜 - VMware
http://www.forest.impress.co.jp/lib/sys/hardcust/virtualpc/vmware.html

(石川 敬峰)




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