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(05/04/19 20:05)
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国連、飢餓救済と人道援助を疑似体験できるゲーム「WFP Food Force」を公開
英語音声付きCGムービーによるミッション報告がゲームの雰囲気を盛り上げる
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「WFP Food Force」v1.0 |
イタリア・ローマに本部を置く国連世界食糧計画(United Nations World Food Programme、以下WFP)は14日(現地時間)、飢餓救済と人道援助を疑似体験できるゲーム「WFP Food Force」v1.0を公開した。Windows 95/98/Me/2000/XPに対応するフリーソフトで、現在同団体のWebサイトからダウンロードできる。動作には「QuickTime」が必要。
「WFP Food Force」は、人道支援活動を行うシミュレーションゲーム。舞台は、インド洋の中心に浮かぶ架空の島国“Sheylan”で、戦争や干ばつにより多くの国民が飢餓に苦しんでいる。プレイヤーはWFPの一員となり、食料調達から街の復興までを援助するのが目的だ。
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ミッション前のCGムービー |
本ゲーム内の解説やCGムービーは全編、英語による音声・文章となっており、WFPの活動を深く理解するには英語の知識が必要になる。ただし実際にプレイしてみると、本ゲームの対象年齢が8~13歳ということもあり、ゲーム内の英語は比較的易しい内容になっていたため、英語が苦手な人もチャレンジしてみるとよいだろう。
ゲームはストーリー仕立てになっており、6つのミッションに分かれている。ミッションの前には、英語音声付きCGムービーでミッションの目的や操作方法などを確認可能。各ミッションにはとくにクリア条件がなく、その代わりにプレイ内容に応じて得点が算出され、全ミッション終了時の合計得点を競う。
最初のミッションは、島全体をヘリコプターで偵察して難民の数を確認するというもの。マウス移動でヘリコプターを誘導し、地上の人集りにサーチライトを当てると、難民の数がカウントされる。制限時間内に多くの難民を発見できると、高得点が狙える。
2~5番目のミッションは、食料の調達・運搬を行うものとなっており、予算と栄養バランスを考えて食材を決めて輸送機で食料を空中投下したり、トラックで地上輸送する仕事が与えられる。最後のミッションは街の復興を援助する仕事で、量に限りがある物資を教育機関や医療機関などにバランスよく配分していく。
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島を偵察するミッション |
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食料を空中投下するミッション |
本ゲームをとおしてWFPの活動を学習することで、人道支援そのものを学習するきっかけになるかもしれない。
【著作権者】United Nations World Food Programme
【対応OS】Windows 95/98/Me/2000/XP
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.0(05/04/14)
□Food Force
http://www.food-force.com/
□United Nations World Food Programme - WFP; Hunger relief against poverty & famine(WFP ローマ本部のWebサイト)
http://www.wfp.org/
□WFP 国連世界食糧計画(WFP 日本事務所のWebサイト)
http://www.wfp.or.jp/
(中井 浩晶)
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