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NEWS (05/05/09 13:20)

「Outlook Express」にスパムメール対策機能を追加する「SpamBully 3」

“ベイズ理論”とメールアドレスなどのリストを併用してスパムメールを隔離

「SpamBully 3 for Outlook Express」v3.0.0.18
「SpamBully 3 for Outlook Express」v3.0.0.18
 「Outlook Express」(以下、OE)にスパムメール対策機能を追加するソフト「SpamBully 3 for Outlook Express」v3.0.0.18が公開された。Windows 98/Me/2000/XP/Server 2003に対応する試用期間が14日間のシェアウェアで、価格は29.95米ドル。現在作者のホームページからダウンロードできる。なお作者のホームページでは、「MS Outlook」v2000/2002/XP/2003用の「SpamBully 3 for Outlook」も公開されている。

 「SpamBully 3 for Outlook Express」は、統計的な手法を使ってメールを“スパム”かどうか判定できるOE専用スパムメール対策ソフト。海外製ソフトだが、日本語スパムメールの判定も可能。OEのツールバーとして動作する。本ソフト導入後にメールを受信すると、各メール内の文字列を分析し、過去のスパムメールと内容が似ているメールを“Spam”フォルダへ振り分けるようになる。一方、スパムではないと判定されたメールは、通常の振り分け設定にしたがってそれぞれのフォルダに収まる。

 また、スパムかどうか不確かな内容のメールは“Unsure”フォルダに入るので、ツールバーの[Not Spam][Spam]ボタンでユーザーが個別に判断を下し、再振り分けを行おう。この手動振り分けにより、スパムの判定精度が高まっていく仕組みだ。もちろん、現在通常フォルダや“Spam”フォルダにあるメールも、この2ボタンでいつでも再振り分け可能。

スパム・非スパムの閾値をスライダーで調整
スパム・非スパムの閾値をスライダーで調整
 本ソフトは、確率論の一種である“ベイズ理論”を用いて独自スコアを算出し、このスコアに基づき受信メールがスパムかどうかを判定する。スパム・非スパムの境界となるスコアをスライダーで指定することで、判定を厳密にしたり緩くすることができる。

 このような統計的手法のほか、メールアドレスのリストなどもスパム判定に併用するのが特長。たとえば、メールを手動で非スパムと判定した場合、そのメールの差出人メールアドレスが自動で“Allow”リストへ追加され、以降その送信者はスパムと判定されなくなる。手動入力により、ドメイン名やIPアドレス、任意文字列を“Allow”リストへ登録することも可能。

 また、アドレス帳に登録されている相手や過去にメール送信した相手も、自動で非スパムと判定される。一方、適合したメールを必ずスパムと判定する“Block”リストへ、メールアドレスや文字列などの条件を手動で登録することもできる。

 オプション画面で様々な設定が行え、スパムメールをただちに削除したり、受信後に指定日数経過したスパムメールの自動削除もできる。また、スパムメールの送信者へ偽の不達通知を自動返信したり、非スパムのメールを指定メールアドレスへ自動転送することも可能。

 そのほか、指定期間内のスパム・非スパムの内訳を棒グラフで、判定精度を折れ線グラフで図示する機能や、スパムメールの送信元の国を赤く塗りつぶした世界地図を表示する機能などもある。

スパム・非スパムの内訳や判定精度をグラフ表示可能   スパム送信元を赤く塗った世界地図
スパム・非スパムの内訳や判定精度をグラフ表示可能   スパム送信元を赤く塗った世界地図

【著作権者】Axaware, LLC
【対応OS】Windows 98/Me/2000/XP/Server 2003
【ソフト種別】シェアウェア 29.95米ドル
【バージョン】3.0.0.18

□Spam Bully - Email spam filter for Outlook and Outlook Express.
http://www.spambully.com/

(石川 敬峰)




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