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NEWS (05/05/11 18:30)

Microsoftの支援を受け開発されているフリーのペイントソフト「Paint.NET」

レイヤーのほか、自動レベル補正やコピースタンプツールなどの機能も搭載

「Paint.NET」v2.1a
「Paint.NET」v2.1a
 米Microsoftの支援を受けて開発されているレイヤー対応でフリーのペイントソフト「Paint.NET」v2.1aが、5日に公開された。Windows 2000/XP/Server 2003に対応するフリーソフトで、現在作者のホームページからダウンロードできる。なお、動作には「.NET Framework」v1.1が必要。

 「Paint.NET」は、フリーのペイントソフト。本ソフトは、ワシントン州立大学で学生の研究課題として2004年に制作が始まり、Microsoftより機材などの援助を受け、オープンソースで開発が進められている。主要開発者は現在Microsoftに就職し、余暇に学生中心の開発チームを指導しているとのこと。


レイヤーごとに透明度を指定可能
レイヤーごとに透明度を指定可能
 画面はSDI型で、多重起動可能。レイヤー機能があり、レイヤーごとに透明度や描画モードを指定できる。シャープ・ぼかし・モザイク・油彩などの各種フィルター、色調・彩度・明るさ補正といった基本機能のほか、赤目補正やヒストグラム補正、自動レベル補正も搭載。さらに、コピースタンプツールや自動選択ツール、0.01度刻みの画像回転といった、市販ソフト並みの機能も備える。

 保存形式は、独自形式以外にBMP/JPEG/GIF/PNG/TIFF形式に対応。横書き限定となるが、日本語文字の入力も行える。細かな使い勝手としては、ほぼ無制限にやり直しが行えるほか、本ソフトへの画像ファイルのドロップで、その画像を現在作業中の画像へ新規レイヤーとして手軽に取り込めるのが便利。

 ユーザーインターフェイスにも工夫が施されており、たとえばなげなわツールで範囲選択する際、囲んでいる範囲をリアルタイムに半透明の水色で塗りつぶして表示できるため、視覚的に分かりやすい。

 また、ツールやレイヤーなどのパレットはマウスドラッグで自由な位置へ動かせるが、パレットが画像と重なると自動的にパレットは半透明になり、マウスオーバーしたときのみ不透明に戻るようになる。狭い画面で作業している場合でも、パレットで隠され見えなくなる部分が少なくなるため、ストレスなく作業が行えるだろう。

日本語の入力も行える   囲んでいる範囲をリアルタイムに塗りつぶし表示
日本語の入力も行える   囲んでいる範囲をリアルタイムに塗りつぶし表示


【著作権者】Rick Brewster 氏、Tom Jackson 氏、Michael Kelsey 氏、Brandon Ortiz 氏、Craig Taylor 氏、Chris Trevino 氏、Luke Walker 氏、Microsoft Corporation
【対応OS】Windows 2000/XP/Server 2003
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】2.1a(05/05/05)

□Paint.NET - Home
http://www.eecs.wsu.edu/paint.net/

(石川 敬峰)




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