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NEWS (05/08/01 11:35)

“タブ”ではなく“ツリー”で複数ページを管理するWebブラウザー「KIKI」

ページ閲覧の履歴がツリーの親子関係として表示されるので再アクセスしやすい

「KIKI」v0.87.4
「KIKI」v0.87.4
 閲覧中の複数Webページをツリー形式で管理するWebブラウザー「KIKI」v0.87.4が、7月18日に公開された。Windows 98/Me/NT/2000/XPに対応するフリーソフトで、現在作者のホームページからダウンロードできる。

 「KIKI」は、HTML描画にIEコンポーネントを利用したWebブラウザー。ウィンドウ内に複数のWebページを開けるうえ、各ページを「Firefox」や「Opera」など多くのWebブラウザーで採用されている“タブ”ではなく、独自の“ツリー”でWebページを管理するのが大きな特長だ。

 ウィンドウの構成は3ペインで、左上に表示中Webページを管理するツリー画面、左下にお気に入り、右側にWebページが表示される。ツリー画面以外はIEに似た外観とメニュー構成なので、IEユーザーなら馴染みやすいだろう。お気に入りもIEのものを直接利用できる。

 本ソフトでは、[Shift]キーを押しながらのリンククリックや、ホイールクリックでリンクを開くと、リンク先のWebページが閲覧中のWebページを示すアイテムの子アイテムとしてツリーに追加される。これにより、リンクをたどってWebページ間を移動するときに、履歴がツリーの親子関係として残るという仕組み。1つのWebページから複数のWebページを開いた場合はツリーが分岐する。ツリー上のアイテムはドラッグ&ドロップにより自由に入れ替え可能だ。

 ツリーアイテムごとに、通常の左クリックでも子アイテムとしてリンク先を開く“ページ固定”設定ができるので、サーチエンジンの検索結果やリンク集からたくさんのWebページを見て回る場合に便利。また、Webページを閉じるときは、子アイテムごと閉じる、子アイテムだけを閉じる、アクティブなツリーだけ残してほかを閉じる、といった閉じ方をメニューから選べる。アイテムごとにスクリプトやActiveXの実行などを切り替えるセキュリティ設定もある。

 ツリー機能のほかにも、“Google”、“Yahoo!”など16種類の検索ページに対応し、ページの追加や削除も可能な検索ツールバー、マウスジェスチャーなど、IE代替ブラウザーとして十分な機能をもっている。ツリー型というユニークなページ管理方式に興味のある方は試してみてほしい。


【著作権者】ogi 氏
【対応OS】Windows 98/Me/NT/2000/XP
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】0.87.4(05/07/18)

□ウェブブラウザー KIKI のホームページ
http://www.din.or.jp/~blmzf/

(中村 友次郎)




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