窓の杜Logo
NEWS (05/10/21 10:30)

Officeとの互換性が強化された「OpenOffice.org」v2.0の英語正式版が公開

“オートシェイプ”風の作図機能が追加されたほか入れ子の表作成にも対応

「OpenOffice.org」v2.0 英語版
「OpenOffice.org」v2.0 英語版
 OpenOffice.orgは20日(現地時間)、フリーのオフィス統合環境「OpenOffice.org」v2.0の英語正式版を公開した。v2.0の主な変更点は、「MS Office」との互換性が強化されたこと。Windows 98/Me/2000/XP/Server 2003に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在同団体のWebサイトからダウンロードできる。

 v2.0では、「MS Office」の“オートシェイプ”に相当する作図機能である“カスタムシェイプ”が追加され、フローチャートや吹き出しなどの図形を文章中へ簡単に挿入できるようになった。またワープロソフト「Writer」は、表のなかに表を作成できる入れ子構造に対応することで、「MS Word」との互換性が向上した。

 表計算ソフト「Calc」は、これまで32,000行までしかサポートしていなかったが、v2.0では「MS Excel」と同じ65,536行まで対応。また「MS Excel」の“ピボットテーブル”に当たるデータ分析機能“データパイロット”も強化されている。

 プレゼンソフト「Impress」では、アニメーションや画面切り替え効果が拡張され、「PowerPoint」との互換性が高められた。そのほか「OpenOffice.org」v2.0では、左右ペインに縮小ページ一覧やツールなどを表示する機能が追加されたほか、ツールバー上のボタンが差し替えられるなど、ユーザーインターフェイスの雰囲気が「MS Office 2003」に近づいたため、Officeユーザーにとってはより乗り換えやすいソフトになった。

 「MS Office」との互換性以外の変更点としては、標準のファイル保存形式が独自形式から、XMLベースのオープンなファイル形式“OASIS OpenDocument”に変更された。また、PDF形式で文書を保存する際に、PDF文書へ埋め込む画像の圧縮レベルを指定可能となった。

 そのほか、HSQLエンジンを利用したデータベースの作成などを行えるデータベース管理ソフト「Base」や、「Writer」からの同報メール送信、電子署名の付加など、数多くの機能追加が施されている。

 なおOpenOffice.org日本ユーザー会によると、日本語版は2~3日中に公開される見込み。


【著作権者】Sun Microsystems Inc.
【対応OS】Windows 98/Me/2000/XP/Server 2003
【ソフト種別】フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】2.0 英語版(05/10/20)

□OpenOffice.org: Home
http://www.openoffice.org/

(石川 敬峰)




トップページへ

Copyright ©2005 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.
編集部への連絡は お問い合わせはこちらをクリック まで