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【第247回】
2Dアクションゲーム「霊幻道士弐~風の勾玉~」仲間の妖怪を使役して“風の勾玉”を取り戻せ!
(05/10/28)
インターネット上で公開されているゲームは、大手メーカーが制作・販売している大作から個人が趣味で制作し、無料で公開しているものまで、ジャンルや価格を問わず、さまざまなものが存在している。しかし、インターネット上で公開されるゲームの数が多すぎてしまい、どんな作品が存在し、どの作品が本当に面白いのか判断できずに困っている人も多いだろう。そこで“週末ゲーム”では、インターネット上でたくさん公開されているゲームのなかから選び抜いた良作を紹介していく。今回は、風使いのキュートな女の子“零(れい)”を操り、妖怪を引き連れて進む2Dアクションゲーム「霊幻道士弐~風の勾玉~」を紹介しよう。 「霊幻道士弐~風の勾玉~」は、何者かに奪われた“風の勾玉”を取り返すために旅立った風使いの女の子“零”を操作して、ブロックや氷の台などを真横から見た2Dのフィールドを敵を倒しながら進んでいき、全6ステージのクリアを目指すアクションゲーム。旅の途中で訪れる各ステージにはその土地ごとの特長があり、たとえばステージ2の“爆炎峠”は地面がすべて溶岩に覆われ、ステージ4の“霜やけ街道”には凍って滑る足場が登場する。
操作方法は、左右のカーソルキーで移動し、[Z]キーで“風玉”を飛ばす飛び道具攻撃、[X]キーでジャンプだ。攻撃は2連射まで可能だが、ブロックなどの障害物を貫通することはできない。そしてこのゲーム最大のポイントが、味方となる“妖怪”の操作だ。妖怪はエリア内にある“勾玉”を取ることで出現し、取得した勾玉の色によって仲間となる妖怪が決まっている。妖怪にはそれぞれ個性的な能力があり、たとえば“天狗”は画面上を障害物と関係なく上下に移動可能で、スペースキーで威力が高く障害物を突き抜ける攻撃を発射できる。“火車”は“零”が落ちるとミスになる溶岩などの上をとおることができ、体当たりで敵を倒したり、“零”を頭の上の乗せて移動することが可能だ。妖怪はプレイヤーがミスをするまでは消えることがないので、気に入った妖怪がいれば、ほかの勾玉を取らずにずっと引き連れていくことができる。
また、妖怪は使いどころ次第で、ステージクリアをグッと簡単にしてくれる重要な存在だ。“天狗”の攻撃ならば遠くの敵も確実に倒せるし、ステージ3に登場する“天邪鬼”は“零”を上下逆さまにして天井に貼りつけるので、敵が多い場所も簡単に切り抜けることが可能だ。場面によって勾玉を取って別の妖怪を呼ぶか、今引き連れている妖怪をそのまま使うか、考えながら進んでいこう。 本作はコミカルな見た目とは裏腹に難易度は高めだが、どのエリアにもクリアしやすいルートが存在しているので、コンティニューを使って何度もチャレンジすればきっと見つけられるだろう。ボス戦も同様で、ボスの行動パターンと比較的安全に攻撃できる位置を見つけ出せば、必ず倒せるハズだ。“何度かプレイして攻略パターンを見つけること”こそが、このゲーム最大の楽しみと言える。投げ出したくなるほど難しくはない絶妙なゲームバランスもうれしい。また、最終ステージのボスは連れている妖怪によって変化するというやり込み要素もある。ただし前述のとおり妖怪は一度ミスをすると消えてしまうので、好みの妖怪を最後まで連れて行くのは至難の業だ。『通常のクリアは楽勝』というくらいの腕前になったら、挑戦してみるといいだろう。
【著作権者】KaiTo 氏
□studio物ノ怪 (芹澤 正芳)
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