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MP3/WAVEファイルを聴感的に聞きやすく再生・変換できる「FabulousMP3」音声に含まれる各楽器の音が埋もれずにはっきり聞こえるようになる
ダイナミックプロセッサーとは、マルチバンドコンプレッサーやリミッター、ゲインコントロールなどのエフェクターを組み合わせて音声のダイナミックレンジを制御する装置で、録音スタジオやライブ会場、公共放送などで最終的な“出音”を作るために利用されている。周波数ごとに音圧をリアルタイム調整することで、音声に含まれる各楽器の音が埋もれずにはっきり聞こえるようになるのが特長。 「FabulousMP3」は、ダイナミックプロセッサーによりMP3/WAVEを聴感的に聞きやすく加工しながらリアルタイムに再生したり、音声を加工した状態でMP3/WAVE形式に変換できるソフト。ファイル形式は再生・変換ともに、32~320kbpsの固定ビットレートのMP3ファイルと、無圧縮のWAVEファイル。また、ベースやバスドラムなどの低音で輪郭やアタック感を増加する機能や、音場を広げてステレオ感を強調する機能などを搭載している。 再生操作は、複数のMP3/WAVEファイルをドラッグ&ドロップで本ソフトに登録し、各種エフェクターのパラメーターが設定されたプリセットを11種類から選択したあとに[再生]ボタンを押すだけ。再生中は、各種エフェクターの効き具合をグラフで確認可能。プリセットには、FMラジオの音を再現する“FM”が5種類、トーク番組などに最適な“AM”が2種類、音楽CDなどで汎用的に利用できる“DB”が4種類用意されている。 また音声の加工・変換は、本ソフトに登録済みの複数ファイルを選択し、プリセットと[エクスポート]メニューから出力形式をMP3またWAVEのどちらかを指定すれば一括で実行できる。このとき、出力される音声ファイルは新規ファイルとして保存され、ID3タグの楽曲情報は引き継がれる。 そのほか、各種エフェクターのパラメーターを自分でカスタマイズして新規プリセットとして3個まで作成したり、サウンドカードから入力された音声をリアルタイムに加工してサウンドカードで出力することも可能。なお、編集部にて本ソフトを試用したところ、録音状態があまりよくない1960/70年代ロックなどの楽曲が、元気でハリのある音で再生できた。
【著作権者】Toshi Okada 氏
□携帯 PCへのメール転送ソフトの定番!「ForwardMail」 & FM放送のような音量感を作る「MultiMax」 (中井 浩晶)
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