「BOINC」v5.2.13

　分散コンピューティングにより地球外知的生命体を探し出すプロジェクト“SETI@home”は15日（現地時間、以下同）、プロジェクト開始当初から使われていた専用クライアント「SETI@home」の運用を停止し、昨年6月に正式採用された分散コンピューティング向けの汎用クライアントソフト「BOINC」に完全移行した。

　“SETI@home”は、プエルトリコのアレシボ天文台が観測したデータを世界中のパソコンで分析し、地球外知的生命体を科学的に探し出すプロジェクトで、アメリカのカリフォルニア大学バークレー校を拠点に活動している。なお、本プロジェクトや「BOINC」の詳細については、下記URLにある「BOINC」正式採用時の記事を参照してほしい。

　同プロジェクトでは「SETI@home」の利用者に対し、「BOINC」に乗り換えるように呼びかけている。乗り換えの際、今年の3月23日以前から「SETI@home」を利用していた場合は、「BOINC」にアカウントIDを移行して、これまでの参加実績や所属チームなどを引き継ぐことが可能。また、「BOINC」を使用すると、“SETI@home”以外の分散コンピューティングプロジェクトにも参加できるようになる。

　「BOINC」はWindowsに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows XPで動作確認した。現在“SETI@home”のホームページからダウンロードできる。

【著作権者】University of California
【対応OS】（編集部にてWindows XPで動作確認）
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】5.2.13

□SETI@home
http://setiathome.berkeley.edu/
□窓の杜 - 【NEWS】“SETI@home”が分散コンピューティング用クライアント「BOINC」を正式採用
http://www.forest.impress.co.jp/article/2004/06/29/setiboinc.html

（中村 友次郎）