インストールせずに使える多機能なデジカメ画像ビューワー「cPicture」

画像閲覧のほか、コピー・移動などのファイル管理やロスレス編集などが可能

「cPicture」v1.6.1

　インストールせずに使える多機能なデジカメ画像ビューワー「cPicture」v1.6.1が、18日に公開された。Windows 95/98/Me/NT 4.0/2000/XP/Server 2003/Vistaに対応する14.95米ドルのシェアウェアで、試用期間は30日間。現在作者のホームページからダウンロードできる。なお、動作にはDirectX 9が必要。

　「cPicture」は、左ペインにフォルダツリーを、右ペインに画像とサムネイル一覧を表示する、インストール不要の画像ビューワー。標準でJPEG/BMP画像を表示でき、プラグインを作者ページから導入すればPNG/TIFFのほか、キヤノン、ニコン、オリンパス、コニカミノルタ、ペンタックス、富士写真フイルムといったメーカー製カメラのRAW画像にも対応する。

　フォルダツリーでは、画像があるフォルダ右側には画像の枚数と総ファイルサイズが表示され、一方画像がないフォルダは名前の文字色が薄くなるため、どのフォルダを開けば画像があるか素早く判別できるのがうれしい。

　ツリー上でフォルダを指定すると、指定フォルダ内にある画像のサムネイルが右ペイン上端へ横1列に並び、いずれかのサムネイルを選べば、右ペインのプレビュー領域を使って選択画像を表示する。このとき、画像左上にはシャッタースピードや絞り、ISO感度といったExif情報が表示されており、さらに右ペイン下端のタブを切り替えれば、選択画像のより詳細なExif情報やヒストグラム、バイナリーデータを閲覧できる。

　また、巨大なピクセルサイズの画像は表示領域に収まるように自動でリサイズ表示するが、等倍表示などにして領域内に収まらなくなると、現在プレビューしている位置を示すナビゲーターが領域左上に現れ、ナビゲーター内の枠をドラッグすることでプレビュー領域を自由に動かせる。そのほか、サムネイルをフォルダツリー上へドラッグ＆ドロップすれば、画像ファイルをコピー・移動可能。

マウスオーバーでサムネイルが拡大

　右ペインの表示はツールバー上のボタンより切り替えられ、サムネイルのみの表示や文字でのリスト表示、画像を2枚横に並べての表示に変更できる。サムネイルのみの表示時は、マウスオーバーでサムネイルがスルスルと拡大するため、クリックせずに画像の内容を確認できるのが便利。

　またサムネイルの左下隅にはチェックボックスがあり、チェックボックスをONにした画像を自動抽出し、ツリービュー下側の［Selected pictures］フォルダから一覧できる。右クリックメニューからコメントの追加やExif情報の編集ができ、コメントやExif情報を利用してのキーワード検索もできる。

“三分割法”に基づいてトリミングを実行

　画像閲覧・ファイル管理のほかレタッチも行え、赤目補正やグレースケール化が可能。JPEG画像を劣化させないロスレス編集が充実しているのが特長で、90度単位の回転や上下・左右の反転、パノラマ画像の分割がロスレスで実行できる。そのほか、縦横3分割した際に分割線が交わる位置へ被写体を配置すると美しい構図になると言う“三分割法”に基づき、目安となる分割線を表示しながらのトリミング作業もロスレスで行える。

　さらに、HTMLアルバムやJPEG形式で生成されたインデックスシートの作成、類似画像の検索、2色の色メガネによる立体視が可能な画像の作成も可能。そのほか、選択画像をリサイズ後、画像を添付した状態で他メールソフトのメール作成画面を開く機能や、メモリカードの接続を自動検知して新しい画像のみをインポートする機能などを備える。

　なお、本ソフトは30日間の試用期間が終了すると、フォルダのリスト表示や類似画像検索、メールへの画像添付などが利用できなくなるが、そのまま機能限定版の「cPicture LE」として利用し続けることが可能。

【著作権者】Cpicture
【対応OS】Windows 95/98/Me/NT 4.0/2000/XP/Server 2003/Vista
【ソフト種別】シェアウェア 14.95米ドル
【バージョン】1.6.1（06/01/18）