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NEWS (06/01/26 18:20)

クリップボード非対応ソフトへの文字列入力を支援「キーボードシミュレータ」

仮想的にキー入力を行うことでパスワード文字列などを一括入力可能にする

「キーボードシミュレータ」v1.02
「キーボードシミュレータ」v1.02
 クリップボード経由でパスワードなどを貼り付けられないソフトへの文字列入力を支援する「キーボードシミュレータ」v1.02が、22日に公開された。Windows 95/98/Me/NT 4.0/2000/XP/Server 2003に対応するフリーソフトで、現在作者のホームページからダウンロードできる。

 「キーボードシミュレータ」は、ユーザーが本ソフトへ入力した文字列どおりのキー入力信号を、デスクトップ最前面にあるアクティブなソフトへ送信するソフト。

 Windows用のほとんどのソフトは、右クリックメニューや[Ctrl]+[V]キーなどでクリップボードデータの貼り付けに対応するが、たとえばパスワード入力画面で貼り付け操作が禁止されているソフトもまれにある。そんなときは、本ソフト経由でそのソフトへパスワードを送れば、1文字ずつキーを押す手間が省けて便利。

 使い方は、本ソフトの入力欄へパスワードなどの文字列を貼り付けて[OK]ボタンをクリックしたのち、クリップボード非対応のソフトをアクティブにしよう。[OK]ボタンを押してから10秒経過すると、本ソフトに入力された文字列と同じ順番でキー入力信号がクリップボード非対応ソフトへ送られていき、パスワード文字列の入力が完了する。

 本ソフトの入力欄へ記入できる文字種は、半角英数字、半角スペース、[Enter][Tab]キーで、入力欄へ記入した英字は常に大文字表記となる。本ソフトから他ソフトへキー入力信号を送った際に、他ソフト上で文字列が大文字・小文字、半角・全角のどちらになるかは、本ソフトがキー入力を開始した時点のIMEや[Caps Lock]の状態に依存する仕組み。

 “[VK_SHIFT)A(VK_SHIFT]”といった表記で記入すれば、[Shift]+[A]キーといったキー同時押しができ、大文字と小文字を混在させることも可能。さらに、“[VK_F1]”“[VK_SHIFT]”のように記述すれば、[F1]や[SHIFT]などの特殊キーも単独で入力可能。また、指定した範囲の文字列を任意回数繰り返しキー入力する、といった記述も行える。

 そのほかウィンドウ下側の設定欄より、[OK]ボタンを押してからキー入力を始めるまでの秒数を指定したり、仮想キーの入力間隔を一括変更することも可能だ。


【著作権者】矢吹 拓也 氏
【対応OS】Windows 95/98/Me/NT 4.0/2000/XP/Server 2003
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.02(06/01/22)

□INASOFT
http://www.yoshibaworks.com/ayacy/inasoft/

(石川 敬峰)




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