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NEWS (06/02/14 20:40)

HDDトラブルに強いデータ形式や外部連携機能が特長のメールソフト「Sylpheed」

学習型の迷惑メール自動削除機能や添付画像の表示機能なども備える

「Sylpheed」v2.2.0-win32
「Sylpheed」v2.2.0-win32
 
メール作成に使用するエディターのほか印刷ソフトも任意に指定できる
メール作成に使用するエディターのほか印刷ソフトも任意に指定できる
 
メールに添付された画像を本ソフト内で表示可能
メールに添付された画像を本ソフト内で表示可能
 1通のメールを1つのファイルに保存するというデータ形式が特長で、さらに外部ソフトとの連携機能や迷惑メールの自動削除機能、添付画像の表示機能などを備える3ペイン型メールソフト「Sylpheed」v2.2.0-win32が、14日に公開された。Windows 2000/XPに対応するフリーソフトで、現在作者のホームページからダウンロードできる。

 なお、本ソフトは2000年にUNIX版が初公開されており、本バージョンからWindows版が追加公開された。メールのデータ形式や設定ファイルは共通で、データの共用や移行を容易に行える。

 「Sylpheed」は、メールフォルダのツリーとメール一覧、メールのプレビューという標準的な3ペインを備えるPOP/IMAP4対応のメールソフト。受信したメールを1通ごとに1つのファイルとして保存するのが特長で、このためHDDのトラブルなどで一部のファイルが破損したり、ウイルス対策ソフトが受信後のメール内にウイルスを発見してファイルを削除してしまっても、影響を受けるメールの数を最小限に抑えることが可能。さらに、個々のメールデータのファイルサイズが小さいため、メールのバックアップを行いやすいというメリットもある。

 また、さまざまな場面で外部ツールとの連携を行えるのも特長。メールの作成時に外部エディターを利用できるのはもちろん、印刷も任意の外部ソフトで行える。さらに、メールの振り分け機能においても、振り分け条件に合致したメールを任意のテキスト処理ツールで自動加工するといった連携が可能。また、NABEYA Kenichi 氏作の学習型迷惑メールフィルターソフト「bsfilter」を本ソフトと同じフォルダにインストールすると、本ソフト上で迷惑メールの学習や自動削除を行えるようになる。

 一方、メールの閲覧機能おいては、メールに添付された画像を本ソフトのプレビューペイン内で表示する機能や、HTMLメールからリンク以外のタグを削除して簡易表示する機能、一覧上の任意のメールに色をつける“カラーラベル”機能などをもつ。また、メール一覧ペインの上部に“検索バー”を備えており、“未読”“添付ファイルつき”“カラーラベルつき”といった条件や検索文字列を指定して、条件に合致するメールだけの表示へと即座に切り替え可能。また、検索条件を保存し、常に最新の検索結果を表示する“検索フォルダ”機能も利用できる。

 そのほか、受信したメールのToやFromヘッダーをもとに振り分け条件を自動作成する機能や、フォルダ内の重複メールを一括して削除する機能、ネットニュースの送受信機能、メールフォルダを“UNIX mbx”形式でインポート・エクスポートする機能などを備えている。


【著作権者】Hiroyuki Yamamoto 氏
【対応OS】Windows 2000/XP
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】2.2.0-win32(06/02/14)

□Sylpheed - lightweight and user-friendly e-mail client
http://sylpheed.good-day.net/ja/
□bsfilter / bayesian spam filter / ベイジアン スパム フィルタ
http://bsfilter.org/

(中村 友次郎)




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