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NEWS (06/03/02 12:50)

携帯電話やPDAでPCを遠隔操作可能にするリモートコントロール用ソフト「pink」

デスクトップ全体の縮小画像から操作範囲を指定し、クリックや文字入力を行える

「pink」v0.14.14.55
「pink」v0.14.14.55
 
画面解像度240×320ピクセルのPocket PCでサーバーに接続
画面解像度240×320ピクセルのPocket PCでサーバーに接続
 
縮小画面で指定した範囲を拡大表示し、マウスクリックや文字列の貼り付けを行える
縮小画面で指定した範囲を拡大表示し、マウスクリックや文字列の貼り付けを行える
 Web閲覧機能をもつ携帯電話やPDAでPCを遠隔操作できるようにするリモートコントロール用ソフト「pink」v0.14.14.55が、2月19日に公開された。Windows 2000に対応するフリーソフトで、編集部にてWindows XPで動作確認した。現在、作者のホームページからダウンロードできる。なお、動作にはJavaランタイム v1.4.2以降が必要。

 「pink」は、本ソフトをインストールしたPCを、特定のユーザーだけに公開したWebページ上で遠隔操作できるようにするソフト。操作用のWebページは携帯電話の狭い画面での表示やテンキーでの操作に最適化されている。また携帯電話に限らず、Web閲覧機能をもつPDAや携帯ゲーム機などでもPCを操作可能。

 本ソフトはWebサーバーとして動作し、そこへ携帯電話などがアクセスする仕組み。したがってソフトをインストールしたPCのIPアドレスを固定したり、ルーターのNAT機能で外部からの接続を転送したうえで、本ソフトが使用するポートへの外部からの通信を許可する必要がある。そのほかサーバー側の設定では、Webページ上に表示する画像のピクセルサイズやJPEG圧縮率などをあらかじめ設定可能。

 本ソフトは起動すると指定したアドレス宛のメールを定期的に受信し、あらかじめ設定しておいた携帯電話などのメールアドレスからメールを受信したときのみ、サーバー機能を一定期間ONにする。また、端末がサーバーへアクセスするためのURLはサーバー機能をONにするたびにランダムに生成されるうえ、端末に対してのみ直接メールでURLを通知することにより第三者のアクセスを防ぐ仕組み。

 端末側では、まずサーバー側にメールを送信し、折り返し送られてきたメールに書かれたURLから、遠隔操作用のWebページにアクセスできる。Webページではサーバーのデスクトップ全体の縮小画像を分割する形で赤い枠が表示される。

 赤枠は携帯電話のテンキーのうち[2][4][6][8]キーで上下左右に移動できるほか、[1][3][7][9]キーで斜め移動も行える。また、HTMLの“クリッカブルマップ”に対応する端末なら、縮小画像上の任意の位置をクリックすることでも赤枠を移動可能。遠隔操作したい領域に枠を移動したら、[5]キーを押すと枠内の拡大画像に切り替わる。

 拡大画像の中心には三角形のカーソルが表示され、テンキーでカーソル位置と表示範囲を移動可能。また、画像の下に表示される“Click”“RitCk”“DblCk”リンクをクリックすると、サーバー上の対応する位置でクリックや右クリック、ダブルクリックを行うことができる。さらに、端末上で入力した任意の文字列をサーバー側に貼り付け可能。

 また、端末側の[*]キーや[#]キーを押してサーバー側で[BackSpace]キーや[Enter]キーを入力したり、実行ファイルのパス文字列を入力してソフトを起動できる。そのほか、1回のボタン操作で移動する赤枠やカーソルの移動量は、端末側で変更可能。

 端末からの遠隔操作を終えたら、端末側の設定ページから“サーバー停止”リンクをクリックするか、15分間操作を行わないとサーバーが停止し、再び端末からのメールを待ち受ける状態となる。


【著作権者】YGGDRASILL SOFT、中 貴一 氏
【対応OS】Windows 2000(編集部にてWindows XPで動作確認)
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】0.14.14.55(06/02/19)

□YGGDRASILL SOFT
http://www5d.biglobe.ne.jp/~yggsoft/

(中村 友次郎)




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