USBメモリで持ち運び可能なフリーの個人情報管理ソフト「EssentialPIM Free」

スケジュール、ToDo、アドレス帳などを備えており、データをパスワード保護可能

「EssentialPIM Free」v1.8

“Today”画面でスケジュールとToDoを一覧できる

　USBメモリなどによる持ち運びも可能な、「MS Outlook」風の画面構成をもつ個人情報管理（PIM）ソフト「EssentialPIM Free」v1.8が、5月25日に公開された。Windows 98/Me/NT/XP/Server 2003に対応するフリーソフトで、現在作者のホームページからダウンロードできる。

　「EssentialPIM Free」は、「MS Outlook」風の画面構成をもち、「MS Outlook」からのデータのインポートも可能なPIMソフト。スケジュール機能のほか、ToDo、テキストメモ、アドレス帳機能を備えており、1画面上で切り替えて利用できる。メールの送受信機能は備えていないが、そのぶん起動や各機能の切り替えなどが軽快なのが特長。海外製のソフトだが、日本語の入力や表示を問題なく行えるうえ、メニューやダイアログなどの表示を日本語に切り替えられる。

　また、アーカイブを解凍するだけで利用でき、PIMデータや設定を実行ファイルのあるフォルダ以下に保存するようあらかじめ設定された“Portable version”も公開されており、USBメモリなどで持ち運ぶことも容易だ。情報漏洩対策も施されており、通常版・Portable versionともにパスワードでPIMデータを保護できる。

　本ソフトは3ペイン構成で、左側のアイコンバーで選択した機能が中央に表示され、また各機能に応じた操作用のボタンが右側に表示される。右側にはカレンダーとデジタル時計も常時表示される。また、本ソフト起動直後の中央ペインには“Today”画面が表示されており、ToDoと3日後までのスケジュールをまとめて確認可能。

　スケジュール機能では、表示形式を1日、週間、月間、年間で切り替え可能なほか、日付範囲や検索語で絞り込んだスケジュールを一覧表示できる。またスケジュールやToDoには、開始時刻や期限時刻を音やメッセージ、プログラムの起動で通知するアラームを設定可能。

　メモ機能では複数のメモをツリー管理でき、各メモは文字装飾や表・画像の挿入といった簡易ワープロ的な編集が可能。アドレス帳機能では、中央ペインが上下に2分割され、上側の一覧で選択したアドレスの詳細を、別画面を開かずに下側で表示できる。詳細表示は職場・自宅といったアドレス項目のジャンルで分類されており、タブで表示を切り替え可能。また詳細表示上でメールアドレスをダブルクリックすると、Windowsで標準に設定されたメールソフトでメールを作成・送信できる。

　なお作者のホームページでは、本ソフトの全機能に加えて、PIMデータの暗号化や「MS Outlook」とのPIMデータの同期、ToDoやメモなどへのファイル添付といった多くの機能を備えるシェアウェア版の「EssentialPIM Pro」も公開されている。価格は通常版が29.95米ドルで、Portable versionが39.95米ドル。

【著作権者】EPIM Ltd.
【対応OS】Windows 98/Me/NT/XP/Server 2003
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.8（06/05/25）