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「OpenOffice.org」v2.0.3の日本語版が公開、PDF出力の詳細設定が可能に3件の脆弱性修正も含むためアップデートが推奨されている
前バージョンv2.0.2からの主な変更点は、PDF形式での出力時に、出力したPDFの表示方法を細かく設定できるようになったこと。本ソフトで出力したPDFを「Adobe Reader」などのPDFビューワーで開いたときに、ブックマークやページ縮小画像のパネルをあらかじめ表示するように設定できるほか、ページの表示方法を連続表示や見開き表示などに設定可能。そのほかPDF出力に関しては、縦書きの文書をPDF出力した際に、句読点の表示位置がずれるという不具合も修正された。 また、[送る]メニューから編集中の文書をメールで送信する際に「MS Office」のファイル形式に変換してから送信できるようになったほか、印刷プレビューを[ESC]キーで閉じられるようになるなど、多くの改善が施されている。さらに動作パフォーマンスを向上したほか、「MS Office」とのファイル互換性がより改善したという。 そのほか、最新バージョンのチェック機能が追加された。[ヘルプ]-[更新のチェック]メニューを実行するとチェックが行われ、新バージョンや修正パッチがある場合はダウンロードページが表示される。 さらに本バージョンでは、Javaアプレットやマクロの実行などに関する3件の脆弱性が修正されているため、日本ユーザー会は旧バージョンの利用者に向けて、v2.0.3へのアップデートを推奨している。また同様の脆弱性は「OpenOffice.org」の旧シリーズ最終版であるv1.1.5にも存在するため、同会のWebサイトではv1.1.5用の脆弱性修正プログラムが公開されている。
なおv2.0.3の日本語版には、前バージョンまで既定のフォントであった「MS P 明朝」などのWindows標準フォントが既定にならず、環境によってはインストールされていないフォントが既定のフォントになってしまうという不具合が確認されている。日本ユーザー会が運営するWikiサイトでは、不具合を修正するための差し替え用ファイルが公開されている。
【著作権者】Sun Microsystems Inc.
□ja: 日本:OpenOffice.org日本ユーザー会 (中村 友次郎)
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