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【第277回】
海洋怪奇シューティング「ヴェイカント・アーク」弾切れを回避しつつ戦う個性的な作品
(06/09/08)
インターネット上で公開されているゲームは、大手メーカーが制作・販売している大作から、個人が趣味で制作して無料で公開しているものまで、ジャンルや価格を問わず、さまざまなものが存在している。しかし、公開されているゲームの数が多すぎて、どんな作品が存在し、どの作品が本当に面白いのかを判断できずに困っている方も多いだろう。そこで『週末ゲーム』では、インターネット上でたくさん公開されているゲームのなかから、選び抜いた良作を毎週紹介していく。今回は、深海が舞台のユニークな横スクロールシューティングゲーム「ヴェイカント・アーク」を紹介しよう。
人魚のショットは前方に直進する“キャノン”、威力の低い散弾を発射する“ライアット”、敵弾を破壊して誘爆させるバリアを前方に向けて張る“フォース”の3種類があり、これらは[X]キーでいつでもチェンジ可能。ただしショットは総弾数が最大6発と設定されており、画面左上に表示される残弾数がゼロになると、射程が短く威力が弱いショットしか撃てなくなってしまう。残弾数は敵や敵弾を破壊すると出現する“魚石”を取ると1つ回復するので、弾切れにならないよう、うまく“魚石”を回収しながら戦う必要がある。武装変更の[X]キーには画面内にある“魚石”を吸引して自動回収する効果もあるので、これをうまく使っていくといい。
ただし、オプションを敵や敵弾に接触させると残弾数ゲージの下に表示される“魚石カウンター”の減少が早くなり、全ステージクリア時に入るボーナス点が少なくなってしまう。“魚石カウンター”は敵を倒すと増えていく数値で、オプション攻撃時以外には、敵を倒さずにいたり、被弾した場合にも減っていく。この数値が高いほどプレイの質が高いという判定基準になるので、腕に自信のある人は意識しながらプレイしてみるといいだろう。
また攻略の決め手は、射程距離が短く、オプションが後ろに出るため扱いにくく感じる“フォース”を使いこなせるかにかかっている。人魚の前方にある敵弾を誘爆させれば、一気に“魚石”を入手できるうえダメージも与えられるため、弾切れになりにくい。またこのとき、誘爆させた弾が多いほど攻撃範囲、威力がアップする。4段階あるゲームの難易度設定は高くなるほど敵弾が多くなるので、“フォース”の出番も多くなる。シューティングゲームなのに、ショットを撃つよりも敵弾を破壊する攻撃を多用するというのは新鮮な感覚だ。
独特なプレイ感は少々とっつきにくいが、シューティングゲームにありがちな“知っていなければよけられない攻撃”というのはほとんどない。次々と出現する敵の攻撃を見てどう対処するかを迅速に判断し、的確な操作をしていけば粘り強く戦える。また“オートガード”のおかげで、追い詰められても“魚石”を取り続けていけばフォローがきく敷居の低さもあり、プレイヤーの技量を問わず楽しめる。まだまだ残暑が続く中、清涼感のある深海での戦いを楽しんでみてほしい。
【著作権者】Buster 氏
□◆虚ろ舟◆ (藤井 宏幸)
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