|
|
MS、Word文書に電子的な“墨塗り”を施せる「Word 2007」用アドオンを公開選択したテキストを見かけ上塗りつぶすだけでなく、実際のデータも削除
Word文書をメールやWebサイトなどで配布する際、文書内の一部に含まれる機密やプライバシーに関わる情報を隠したいことがある。このとき、文字と同色の“マーカー”機能でテキストを塗りつぶしたり、黒い図形でテキストを隠すと、一見情報を隠せたように見えるが、実際には簡単な操作で隠したつもりの内容を取り出せるため、情報漏洩につながってしまうおそれがある。 そこで「Microsoft Office Word 2007 Redaction Add-in」を利用すれば、文書内の任意の範囲に対し、見た目上黒く塗りつぶしたうえ、あとから取り出せない形でテキストを隠す“墨塗り”処理を施せる。 本アドオンをインストールすると、Word 2007の[校閲]ツールバーに[Mark]というボタンが追加され、プルダウンメニューからいくつかの機能を選択できる。[Mark]では、選択したテキストを墨塗り対象に設定可能。また[Find And Mark]では、特定の文字列を検索して一括で墨塗り対象にできる。そのほか、[Remove Mark]で選択範囲を墨塗りの対象から外すことも可能。 墨塗り対象が決定したら、[Redact Document]を選択すれば、墨塗り処理が施された新規文書が作成される。墨塗り対象のテキストは黒く塗りつぶされるだけでなく、テキスト自身も“|”という文字に置き換えられ、もとの文字を取り出すことはできない。あとは作成された文書を保存して、メール送信やWeb公開などに利用しよう。 なおOffice 2007には、文書ファイルに含まれる作成者名などのプロパティ情報や、変更履歴、コメントなどを一括削除する“ドキュメント検査”機能が備わっている。これらの機能と本アドオンを併用すれば、より確実に情報漏洩を防ぐことが可能だ。
【著作権者】Microsoft Corporation
□Download details: Word 2007 Redaction Add-in (中村 友次郎)
|
|
|
||||||||||||||||||||
トップページへ |