Adobe、Flashベースの軽快PDF管理・閲覧ソフト「Digital Editions」β版を公開

登録PDFをサムネイルで一覧できるほか、終了時には開いていたページを記憶可能

「Adobe Digital Editions」英語beta版

　米Adobe Systems Incorporatedは23日（現地時間）、Flashベースで軽快に動作するPDFや電子ブックの管理・閲覧ソフト「Adobe Digital Editions」の英語beta版を公開した。Windows 2000/XPに対応するフリーソフトで、現在同社の“Adobe Labs”サイトからダウンロードできる。

　「Adobe Digital Editions」は、ローカルHDD上のPDFファイルや、ダウンロードしたAdobe独自形式の電子ブックをライブラリ管理して閲覧できるソフト。同社の「Flash Player 9」をベースに開発されており、印刷やコメント記入といった機能を搭載しないぶん、起動が高速で軽快に動作するのが特長。

　画面は1ペインで、ファイル指定で登録したPDFの1ページ目や、ダウンロードした電子ブックの表紙がサムネイルで一覧表示される。サムネイルをクリックすると閲覧画面に切り替わり、見開き、1ページごと、拡大表示などで文書を閲覧可能。また本ソフト終了時には閲覧していたページ位置が記録され、次回起動時に同じページから読み進めることができる。

　そのほかサムネイル画面では、PDFや電子ブックをマウスオーバーすると、タイトルや著者名、最後に読んだ日をポップアップ表示で確認可能。これらに併せてライブラリへの追加日や出版社名を表示するリスト画面も備えるほか、タイトルや著者名などよる表示の並び替えにも対応している。

　なお本ソフトは英語版で、編集部にて試用したところ日本語のタイトルや著者名が文字化けするほか、一部のPDFでは日本語の本文自体を表示できなかった。また、日本語での検索にも対応していない。同社によると、英語版以外のリリースについては近々発表予定とのこと。また正式版は2007年の早い時期にリリースされる予定。

【著作権者】Adobe Systems Incorporated
【対応OS】Windows 2000/XP
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】英語beta版（06/10/23）