2台のマウスで2つのマウスカーソルを同時操作「デュアルマウスTool」

灰色のマウスカーソルが追加され、ウィンドウ操作や画面への描き込みができる

「デュアルマウスTool」v1.0B

1台目のマウスで操作をしながら2台目のマウスで線の描き込みが可能

　2台のマウスをパソコンに接続し、2つのマウスカーソルを同時操作できるようにするソフト「デュアルマウスTool」v1.0Bが公開された。Windows XPに対応するフリーソフトで、現在作者のホームページからダウンロードできる。

　「デュアルマウスTool」は、2台のマウスをパソコンに接続し、2つのマウスカーソルを操作可能にするソフト。Windowsはもともと、2台以上のUSBマウスを接続することが可能だが、この場合マウスカーソル自体は1つで、すべてのマウスで同じカーソルを操作することになる。

　そこで本ソフトを使えば、マウスカーソルを1つ追加し、元のカーソルと個別にウィンドウを操作したり、画面に線を描き込めるようになる。2人での共同プレゼンテーションや、パソコン初心者に操作を教える場面などで、さまざまな活用が可能だ。

　本ソフトを利用するには、まず2台目のUSBマウス用に柏野政弘氏作の「Universal USB Driver」をインストールする必要がある。この際、USBマウスのデバイスIDを調べて設定ファイルを書き換えるといった複雑な作業が必要になるが、本ソフトの作者サイトに丁寧な解説があるので、これに従ってインストールしよう。

　ドライバーの準備さえできれば、本ソフト自体の使い方は簡単だ。起動するとタスクトレイに常駐するとともに、灰色のマウスカーソルが出現する。このカーソルは2台目のマウスで移動やクリック、ホイール操作ができ、1台目との同時操作も可能。とはいえWindowsの仕様上、2つのアプリケーションで同時にメニューを開いたりはできず、あとからクリックしたほうが有効になる仕組み。また、2台目のマウスはドラッグ＆ドロップには対応していない。

　さらに、タスクトレイに常駐した本ソフトのアイコンを右クリックすると、2台目のマウスの動作が、画面に赤い太線をフリーハンドで描き込むモードに切り替わる。このモードでは、左ボタンのドラッグで線を引き、右クリックで描き込んだ線をクリア可能。描き込み中も1台目のマウスでパソコンを操作できる。このとき、操作によりウィンドウが再描画された場合も描き込んだ線はクリアされる。

【著作権者】西村誠一　氏
【対応OS】Windows XP
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.0B