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【第285回】
アクションRPG「クリエイティブストーリー」爽快感のある戦闘と謎解きが楽しいアクションRPG
(06/11/17)
インターネット上で公開されているゲームは、大手メーカーが制作・販売している大作から、個人が趣味で制作して無料で公開しているものまで、ジャンルや価格を問わず、さまざまなものが存在している。しかし、公開されているゲームの数が多すぎて、どんな作品が存在し、どの作品が本当に面白いのかを判断できずに困っている方も多いだろう。そこで『週末ゲーム』では、インターネット上でたくさん公開されているゲームのなかから、選び抜いた良作を毎週紹介していく。今回は、巨大な武器で一気に敵を倒す爽快感と、マップに隠された謎解きを楽しめるアクションRPG「クリエイティブストーリー」を紹介しよう。
操作はカーソルキーで移動、[Z]キーで攻撃、[X]キーでジャンプ、[Shift]キーでメニュー画面呼び出しとなっている。メニュー画面では、アイテムの使用や武器の変更、セーブなどが行える。“現実世界”のパートでは戦闘は起こらず、ほとんど移動と会話のみ。ゲーム制作を開始し、空想へ突入するまでストーリーを進めるのが目的だ。一方の“空想世界”は町とダンジョンに分かれていて、町ではダンジョンの情報収集やアイテムの購入、武器の強化などが可能となっている。ちなみにアイテムはお金ではなく、経験値と引き替えに購入するのがユニークだ。
まずは“赤”アイコンの戦闘フィールドに注目したい。ここでは、無数の敵が登場して主人公を追いかけるので、動き回って敵を一カ所に誘導し、一気に攻撃するのが重要なテクニックとなる。敵に触れられると体力が減ってしまうので、ヒット&アウェイを繰り返しながら倒すのがセオリーだ。地面に落ちていたり、敵を倒すと現れる“鍵”を取ることで階段が出現し、戦闘フィールドから脱出できる。また、武器は剣や斧、槍などが用意されており、攻撃範囲や速度といった個別の特性があるものの、どれも巨大で複数の敵をまとめて攻撃できるのが爽快だ。 続いて“黄”は宝箱が置いてあるフィールド。回復アイテムや武器、鍵などが手に入るが、場所によっては開けるのに鍵が必要だ。また宝箱には、一度町に戻ると復活するものと、復活しないものがある。“黄緑”は、マップの奥に進むための謎解きが用意された探索ポイントだ。特定の武器やアイテムを使用する必要があったり、ルールに沿って石像を壊したりと、謎の内容はさまざま。とはいえ、必ずヒントが提示されるので難易度はそれほど高くなく、ちょっとした頭の体操が楽しめる。ただし、謎を解くために必要なアイテムをマップから探し出すというパターンもあり、ヒントさえ見れば大丈夫というワケではないので注意したい。
そしてダンジョンの最後、“紫”アイコンではボス戦が待ち受けている。これは巨大なボス敵が現れるワケではなく、次々に現れる敵を“BOSS”と書かれたゲージがゼロになるまで倒し続けるというもの。かなりの長期戦となるので、ダメージを受けないようにうまくフィールドを移動しながら戦おう。
戦闘におけるポイントは、“体力”を示す赤いゲージのほかに“満腹値”を示す青いゲージがあるという点。満腹値はジャンプや攻撃といった各種行動で減少する。減少する量は使用する武器によって異なり、剣ならば6回の攻撃ごとだが、斧は2回の攻撃ごとに減ってしまうといった具合だ。また満腹値は、移動速度が大幅にアップする“スピード”、敵に触れたときのダメージを半減できる“アーマー”といった各種魔法を使用する場合にも必要。さらに満腹値がゼロになると体力が減ってしまうという、非常に重要なゲージとなっている。体力もゼロになると強制的に町に戻され、経験値を100マイナスされるペナルティが課せられる。
大きな武器を振り回して敵を倒していく爽快感と、脳をちょっと刺激する謎解きの両方を味わえるのが、本作最大の魅力。体力をゼロにされたときのペナルティは軽く、ストーリーの展開もテンポよく進むので、手軽に遊べるのもポイントだ。ボス戦は魔法や武器をうまく活用しないとカンタンにはクリアできないという、絶妙なバランス調整もおみごと。アクションRPGの面白い要素をあれこれ詰め込みつつも、軽いノリで楽しめるよう仕上がっている良作だ。
【著作権者】リィ 氏
□ツクラーの里 (芹澤 正芳)
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