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NEWS (06/11/30 14:45)

自主制作アニメを作る人にお勧めのセル画色塗りソフト「セルペインター」

主線や境界線を自動検出し、色塗り用の領域を作成してくれる

「セルペインター」v1.2
「セルペインター」v1.2
アニメ原画用のBMP画像をインポートしたところ。右は元の画像
アニメ原画用のBMP画像をインポートしたところ。右は元の画像
[境界修正ツール]を使えば、境界線の追加描画や削除ができる
[境界修正ツール]を使えば、境界線の追加描画や削除ができる
 自主制作アニメなどのセル画を効率よく塗れるペイントソフト「セルペインター」v1.2が、10月31日に公開された。Windows 95/NT 4.0以降に対応するフリーソフトで、編集部にてWindows XPで動作確認した。現在作者のホームページからダウンロードできる。

 「セルペインター」は、スキャナー取り込みなどで用意したアニメ原画用のBMP画像をインポートし、主線や境界線を自動検出して色塗り用の領域を作成してくれるペイントソフト。色を塗ったあとは、主線と色塗り面を重ね合わせたセル画調の画像を、背景が透明のPNG画像でエクスポートできる。また作業中の画像は、拡張子CPQの独自形式でファイル保存可能だ。

 画像は本ソフトにインポートした時点でレイヤー分けされるが、レイヤー構造は一般のペイントソフトとは違い、[トレス線レイヤー][ペイント面レイヤー][原画レイヤー][拡張レイヤー]の4種で固定されている。このうち原画とトレス線のレイヤーは、読み込んだ原画や境界線を参照するためのもので、実際に色塗り作業に使うのは[ペイント面レイヤー]だ。[拡張レイヤー]は修正や特殊効果に使うもので、通常の作業ではほとんど使うことはない。

 画面は2ペイン型で、左側には作業中の画像が表示され、右側には色塗りの参考にするための“参照画像”を任意に指定して表示できる。これらの画像は、[Shift]キー+マウスドラッグで表示範囲を移動可能。塗り色を指定するカラーパレットやカラーチャートは、ダイアログとして別ウィンドウで表示される。

 本ソフトでは、自動で認識された色塗り領域を[ペイントツール]でクリックして色を塗ることが作業の中心になる。色の管理は[カラーチャート]ダイアログで行ない、ユーザーは自由に色を作成したり、色をグループ分けして管理できる。また、塗り残しがないか確認するために、塗った部分を黒で、それ以外を白で表示する[シルエット]機能も備えている。

 インポートした原画の境界線がうまく繋がっていない場合は、[境界修正ツール]で簡易的な修正を行うとよい。このツールを使えば、マウスの左ボタンで境界線を追加描画し、右ボタンで境界線を削除できる。

 また、大量の画像を次々と色塗りしたいときに便利な機能も充実している。[一括インポート]機能を使えば、画像をまとめて本ソフト独自のCPQファイルに変換することが可能。変換したファイルは[ファイル]メニューの[保存して次のファイル][保存して前のファイル]で切り替えることができ、次々に色塗りを行える。また、色塗りしたあとは[一括エクスポート]機能で、CPQ形式のファイルをまとめてPNG形式のファイルに変換できる。

スキャナーで取り込んだ原画画像   本ソフトで出力し、背景と合成した画像
スキャナーで取り込んだ原画画像   本ソフトで出力し、背景と合成した画像

【著作権者】堤 朋之 氏
【対応OS】Windows 95/NT 4.0以降(編集部にてWindows XPで動作確認)
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.2(06/10/31)

□つつみページ
http://tsutsumi.sakura.ne.jp/

クロノス・クラウン:柳井 政和




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