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レジストリを使うソフトをUSBメモリで持ち運べるようにする「Schwertkreuz」レジストリへのアクセスを、USBメモリ上の独自設定ファイルへ置き換える仕組み
設定をレジストリや“Application Data”フォルダへ保存するタイプのアプリケーションは、実行ファイルなどをUSBメモリにコピーして持ち歩いたとしても、移動先のパソコンに設定を残してしまうことになるため、実用にはなりにくい。そこで「Schwertkreuz」を利用すると、USBメモリ内のアプリケーションを起動したときに、起動したパソコン上ではなく、USBメモリ上へ各種設定を保存できるようになる。 本ソフトはUSBメモリ内にコピーしたアプリケーションのランチャーとして動作し、本ソフトを経由して起動したアプリケーションの設定保存動作を置き換える。レジストリへのアクセスは本ソフト独自形式のXMLファイルの読み書きに置き換えられ、通常“Application Data”フォルダ以下へ作成されるファイルは、USBメモリ内の“profiles”フォルダ以下に作成される仕組み。 本ソフトを利用するには、まず本ソフト自身と持ち運びたいアプリケーションをUSBメモリにコピーしよう。次に本ソフトを起動し、実行ファイルのドラッグ&ドロップでアプリケーションを登録していく。アプリケーションはジャンルなどをもとにツリーで分類することも可能だ。登録したアプリケーションをダブルクリックで起動すると、本ソフトにより設定保存動作が置き換えられる。
なお、現バージョンではUnicode系APIでレジストリにアクセスするソフトには対応していないほか、アプリケーションによっては“Application Data”フォルダ以外のローカルHDD上に設定を保存することもあるため、他人のパソコンに設定を残してしまわないよう、十分にテストする必要がある。また編集部にて試用したところ、本ソフトを経由すると起動できないアプリケーションもあった。このように現段階ではアプリケーションの動作をある程度把握できる中・上級者向けのソフトと言えるが、うまく使いこなせば自分好みの環境を構築できるだろう。
【著作権者】齊藤 正隆 氏
□OgreWiki (中村 友次郎)
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