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NEWS (06/12/19 18:15)

レジストリを使うソフトをUSBメモリで持ち運べるようにする「Schwertkreuz」

レジストリへのアクセスを、USBメモリ上の独自設定ファイルへ置き換える仕組み

「Schwertkreuz」v0.8
「Schwertkreuz」v0.8
 レジストリや“Application Data”フォルダへ設定を保存するタイプのアプリケーションを、USBメモリで持ち運べるようにするソフト「Schwertkreuz」v0.8が公開された。Windows 2000/XPに対応するフリーソフトで、現在作者のホームページからダウンロードできる。

 設定をレジストリや“Application Data”フォルダへ保存するタイプのアプリケーションは、実行ファイルなどをUSBメモリにコピーして持ち歩いたとしても、移動先のパソコンに設定を残してしまうことになるため、実用にはなりにくい。そこで「Schwertkreuz」を利用すると、USBメモリ内のアプリケーションを起動したときに、起動したパソコン上ではなく、USBメモリ上へ各種設定を保存できるようになる。

 本ソフトはUSBメモリ内にコピーしたアプリケーションのランチャーとして動作し、本ソフトを経由して起動したアプリケーションの設定保存動作を置き換える。レジストリへのアクセスは本ソフト独自形式のXMLファイルの読み書きに置き換えられ、通常“Application Data”フォルダ以下へ作成されるファイルは、USBメモリ内の“profiles”フォルダ以下に作成される仕組み。

 本ソフトを利用するには、まず本ソフト自身と持ち運びたいアプリケーションをUSBメモリにコピーしよう。次に本ソフトを起動し、実行ファイルのドラッグ&ドロップでアプリケーションを登録していく。アプリケーションはジャンルなどをもとにツリーで分類することも可能だ。登録したアプリケーションをダブルクリックで起動すると、本ソフトにより設定保存動作が置き換えられる。

 なお、現バージョンではUnicode系APIでレジストリにアクセスするソフトには対応していないほか、アプリケーションによっては“Application Data”フォルダ以外のローカルHDD上に設定を保存することもあるため、他人のパソコンに設定を残してしまわないよう、十分にテストする必要がある。また編集部にて試用したところ、本ソフトを経由すると起動できないアプリケーションもあった。このように現段階ではアプリケーションの動作をある程度把握できる中・上級者向けのソフトと言えるが、うまく使いこなせば自分好みの環境を構築できるだろう。

【著作権者】齊藤 正隆 氏
【対応OS】Windows 2000/XP
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】0.8

□OgreWiki
http://www.infsys.cne.okayama-u.ac.jp/~cx/
□変なもの通 - OgreWiki(本ソフトのダウンロードページ)
http://www.infsys.cne.okayama-u.ac.jp/~cx/page/0005.html

(中村 友次郎)




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