MS、PCの“Windows Vista対応度”を診断できるツールの日本語正式版を公開

問題が発生する機器やソフトを一覧で確認でき、解決方法のアドバイスも表示可能

「Windows Vista Upgrade Advisor」日本語版

診断結果の概要

システム関連の問題点と解決方法を確認可能

　マイクロソフト（株）は30日、Windows XPを搭載したパソコンの“Windows Vista対応度”を診断できるソフト「Windows Vista Upgrade Advisor」の日本語正式版を無償公開した。現在、同社のWindows Vista製品サイトからダウンロードできる。

　「Windows Vista Upgrade Advisor」は、現在使っているWindows XP搭載パソコンにWindows Vistaをインストール可能かどうか診断したり、インストール後に発生する問題の解決方法をアドバイスしてくれるソフト。パソコンの各種搭載デバイスやインストールされているプログラムの情報をスキャンし、Windows Vistaの動作条件を満たしているかどうか、また周辺機器や主要なプログラムが動作するかどうかを診断する。

　診断方法は簡単で、本ソフトを起動後［スキャンの開始］ボタンをクリックするだけ。診断は数分で完了し、まずはWindows Vistaのインストール可否と、『システム要件』『デバイス』『プログラム』という3種類の診断項目における問題の有無を1つの画面で手軽に確認できる。

　さらに、“Home Basic”“Business”といったWindows Vistaのエディションからインストールしたいエディションを選択したのち、各診断項目の［詳細を表示］ボタンを押すと、当該エディションの利用時における問題点の詳細と解決方法を表示可能。

　たとえば“システム要件”の詳細では、パソコンに搭載されているビデオカードが“Aero”方式の画面描画に対応していない場合、“Home Basic”以外のエディションを選択するとビデオカードをアップグレードするよう勧められる。

　また“デバイス”の詳細においては、パソコンに接続された周辺機器のうち、Windows Vistaに標準添付のドライバーでは対応しておらず、メーカーサイトから最新ドライバーを入手する必要がある機器などを確認可能。さらに“プログラム”の詳細では、Windows Vista上で動作に問題が発生するプログラムが一覧表示され、メーカーサイトの詳細情報や、Windows Vistaに対応した最新版へのリンクなどが示される。

　そのほか、Windows Vistaのインストール前後に必要な作業を把握するため、問題点と解決方法を一覧にまとめた“タスクリスト”を表示・印刷する機能も備えている。

　なお、本ソフトはWindows Vista上でも動作し、この場合は現在使用中のエディションから、より上位のエディションへアップグレードできるかどうかを診断可能だ。


動作に問題があるプログラムの一覧と、Windows Vista対応版へのリンクなどが表示される		Windows Vistaのインストール前後に必要な作業を表示・印刷できる

【著作権者】Microsoft Corporation
【対応OS】Windows XP/Vista
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.0（07/01/30）