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ビデオカードでサウンドを生成するFM音源内蔵型のMIDIプレイヤー「g_synth」ソフトウェアFM音源により、単音色ながら厚みのあるサウンドを楽しめる
昨今のビデオカードは、リアルな3Dグラフィック処理などのために高度な演算機能を搭載しているが、常にその機能を100%稼働させているとは限らない。そこでビデオカードの演算機能を、グラフィックだけでなく物理演算などほかの分野に転用する試みがなされている。「g_synth」はこうした試みの1つとして開発された、ビデオカードの演算機能を利用してソフトウェアFM音源を実現するというユニークなMIDIプレイヤーだ。 初回リリースとなる本バージョンでは、音色の設定が一切なく全MIDIチャンネルでエレクトリックピアノ風の音色になるほか、通常ドラムが割り当てられている10チャンネルは再生されない仕様。また機能面でも、ドラッグ&ドロップしたMIDIファイルを再生するだけと非常にシンプルだ。一種の実験的なソフトといえるが、生成される音はFM音源らしく厚みがあり、一般的なPCM音源とは違ったサウンドを楽しめる。また編集部にて試用したところ、音楽再生中もCPU負荷は1~5%と、再生前と変わらない値を示した。 なお、本ソフトはあくまで音を生成するだけなので、当然のことながらスピーカーやヘッドホンへの出力には、別途パソコンのサウンド機能やサウンドカードが必要になる。
【著作権者】notenop 氏
□notenopの舌鼓 (中村 友次郎)
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